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映画とか本とかの感想をぺちゃぺちゃ書いておくところです
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VAMP!?

►2008/06/22 

VAMP!?
小坂理絵 著
日本
講談社

幼い頃両親と死別し、修道院に暮らす りお。“女地獄”の生活を送る日々だが、ある日行き倒れの美少年を発見。その場に放置するわけにもいかず連れ帰るがりおの部屋で目覚めた彼は…


昔の漫画を探してたらふと目に入った小坂理絵の文字。
あー『セキホクジャーナル』大好きだったなあとか懐古モードになってつい購入してしまいました。
7年前(!)の漫画だそうですがすでに『なかよし』は卒業してたので完全な新作気分。
どうでもいいけど妹がなかよし、私が『りぼん』担当でした。

そうだこの人ギャグが面白いんだよね〜と初めて読むのに懐かしさを覚えながら読んでた。
可愛らしい絵としゃべってる言葉のギャップが素晴らしい。
「いまの邪悪なツラを石膏で固めてシスターのまえに引きずりだしてやりたい!」(p44)過激ですw


微妙にネタバレしそうなので以下隠して

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同室かよ!吸血鬼以前の問題で非常識だろ!てのはご愛嬌かしらね。
きっとりおに指一本でも触れたら…という遠縁の娘システムなんだろう。きっと。
なかよしだからそういう展開になる心配もないし。きっと。
まあそこ言ったらなぜわざわざ女の園にって話だしね。ウフ!

ところでりおが修道院出て行ったのは徹が出て行った2年後なんでしょうか。
ラストの妹出現のところは4年後って書いてあるけど、徹が出て行った時点では「妹が来るのは6年後」て言ってるもんね。
それなら新米(多分)修道女たちがりおを修道女の鑑認定してるのもわかるし。昔を知らないってことで。
と認識してみるとスゲエ!純愛!!
りおはともかく徹は周りにたくさん異性がいるのに!お年頃なのに!少女漫画いいね(笑)!

ところで第2弾・羽純はなぜ修道女を志しているのだろう…
シスター・エリザベートが素敵だった。


くだらないことばかり書いてしまいましたが最終回はうっかり泣きそうでした。
別れのシーンがいくつもあったけどどれもよかった…!
好きだからすぐ追っちゃうよではなくて、それがお世話になった人を心ならずも裏切る行為になってしまうていう葛藤がじわんときますね。
徹との別れに関しても、一人部屋で泣くりおが純愛〜できゅんとしました。
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斜陽

►2008/06/21 

斜陽
太宰治 著
日本
新潮社

いまの世の中で、一ばん美しいのは犠牲者です。(p202)


終戦、昭和20年。没落華族であるかず子の家は当主を失ったこともあり困窮していた。東京の家を売り払い、母と共に伊豆にやってきたかず子は、そこで慎ましく生活を始める。ある日、かず子は戦地で行方不明になっていた弟の直治が生きていたこと、じきに伊豆へやってくること、そして彼が阿片中毒に陥ってることを知らされる。


華族フェア(フェアだったのか!)引き続きで。
感想は一段下げたとこに書くとして、とりあえず萌えで読むもんじゃねえなということはよくわかりました。

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正直、上原さんや直治の苦悩というものは、そこまで迫ってこない。
というか私にはわからないんだ…
それこそ直治の遺書にあったような「あくまでも生き伸びるべきであった」(p187)とか言う側になる気がするんだよねどっちかと言えば。
もうちょっと自分の生活の中で辛酸を舐めたりしないと理解できないんだと思う。

それでもお母さまの“最後の貴婦人”としての姿は素敵だなあ可愛らしいなあと思ったし、“滅びの美学”と形容されるにふさわしい展開には酔えた。
光の中の影・影の中の光を描き出した、みたいに解説で書かれていたけれど、本当そういう色調の画集を観てるようだわ。
あと、女性の一人称が優美だよなー。


ところでかず子の上原さんに対する言動ってかなり怖い…ってそこはスルーしなきゃいけない箇所でしょうか。
1度会ったきりで6年会ってない人に宛てる手紙じゃないよあれ!とか結局本当に押し掛けちゃうのねとか。
あそこまでの行動力は(ほんの少しだけ)見習いたいものです。
自分が受け入れられることとか可愛がられていることとかを疑いなく信じられる感じられるていうのは素直にうらやましい。
もちろん本人の天性もあるだろうけど華族のお姫様だからていうのもきっとあるよな。
だからこそ上原さんも貴族は嫌いで好きなんだろうな。かず子のことも直治のことも。

最後の手紙はとても余韻を残されたな。心憎い。
マイ・コメデアンかあ…
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なんて素敵にジャパネスク 人妻編 1〜6巻

►2008/06/19 

なんて素敵にジャパネスク 人妻編
山内直実 著
氷室冴子 原作
日本
白泉社

小説(原作):『なんて素敵にジャパネスク』

紆余曲折を経、晴れて右近少将・高彬と結婚した内大臣家の瑠璃。大人しく平穏無事な人妻生活を送っていたが、帥の宮という公達が瑠璃にご執心という噂が立ち上り嫉妬する高彬との間がぎこちなくなってしまう。さらに吉野で会った峯男にそっくりな男が目の前に現れて…


原作者の氷室冴子さんが亡くなってしまいましたね。
私はジャパネスクと『碧の迷宮』という未完の作品を読んだぐらいですけど、それでも惜しい人を亡くしたなあというのはわかります。
新聞でたまたま追悼の記事を目にしてしんみり。
とにもかくにもお疲れ様でした。ご冥福をお祈りいたします。


うってかわって漫画の感想。
まず帥の宮編の漫画化自体が待ち望まれていたことだったのでそれだけで嬉しい。
小説の感想のところでもちろっと書いたけど、2巻での高彬の狼藉描写が物足りねえなと思った以外は忠実な漫画化で楽しかった。
厳しいこといえば物足りないと思わせちゃいけない見せ場ではあったはずだけど。

ただ、今回刊行された6巻については、う〜ん…以降に期待?というところ。
仕方がないんだけど2話まるっと登場人物が座って話してるだけ、それを主役が身動ぎせず解説役にまわっている状態が続いているのはきつかったなあ。
絵としてはほとんど動きがなく、台詞・モノローグも長くて入り組んでるのでどうしてもホニャララーと流し読みに近い感じになってしまう。
展開知ってるから余計。

原作に忠実かつ漫画としても面白いって難しいねとつくづく。
次巻はいろいろ動きも起こるだろうし、ラストには変わらぬ期待を抱いています。

扉は27話のかき氷食べてるやつが可愛かったな。

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ボルベール<帰郷>

►2008/06/16 

Volver
ペドロ・アルモドバル 監督
2006年 スペイン 121min

女たち、流した血から、花咲かす。


ライムンダ(ペネロペ・クルス)は娘パウラ(ヨアナ・コボ)と夫パコ(アントニオ・デ・ラ・トーレ)とマドリードで暮らしていたが、ある日突然パコは失業してしまう。数日後、肉体関係を迫ってきたパコをパウラが殺害するという事件が発生。娘を守るために夫の死体を隠すライムンダ。同じ頃、故郷ラ・マンチャから自宅に戻ってきたライムンダの姉ソーレ(ロラ・ドゥエニャス)は、思いがけない人物と再会を果たす。


途中まで「うーん悪くないけど何とも言い難い…あ、でも色彩はすごく綺麗だな」ぐらいの感想だったんですけど終盤ぐっときました。面白かった。
ファンタジーなのかなと思って観てたけど違ったね。生々しい。


以下はほんっのりとネタバレ

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なんといってもペネロペ・クルス熱演だなあ。
いや、熱演は全員でしたけどね。
どうでもいいけど親子似てないよな…なにこのペネロペ引き立て的な
ライムンダについて結構身勝手だなと見てたんだけど、パウラを守るために必死だったんだよねと好意的な視点に変わってました。
ライムンダ・パウラでももちろんだけど、、イレーネ(カルメン・マウラ)とライムンダを見ているといくつになっても子供は子供、母は母なんだなあと強く感じた。
ものすごく郷愁に駆られておかあさあん(ノД`゚)という気持ちになった父の日の夜更け。

『Volver』を歌うシーンはよかったなあ〜。じわじわきた。


ライムンダが墓標を彫っていたというのもなんだかこみあげるものがあったよ。
曲がりなりにも夫だったんだもんね。
埋めたとか処理したとかじゃなくて葬ったに近い感覚だったようで少し救われた気分。

だからといって罪の意識や生活の不安は消えたわけじゃないだろうし、完全なハッピーエンドではない。
それでもなんとなく希望を感じさせてくれるラストでよかった。
「ママ、話したいことが沢山あるの」
この一言を回想するだけでちょっとうるっときそうだ。
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鹿鳴館

►2008/06/14 

鹿鳴館
三島由紀夫 著
日本
新潮社

明治19年。鹿鳴館での天長節夜会を控えたその日、伯爵夫人朝子は侯爵夫人季子より依頼を受ける。侯爵令嬢顕子の恋人である久雄が朝子の夫・影山伯爵の命を狙っている、どうか若い恋人たちのため久雄を思いとどまらせて欲しい――久雄の父が清原永之輔という反政府派のリーダーということを知った朝子は、季子の申し出を二つ返事で承諾する。


華族萌えDE読んでいます。ハハ。
やっぱり言葉遣いがたまらないわ♪
こればかり言ってて頭悪いなと思いつつたまらない。
それでいて、えげつないというか容赦ない台詞の応酬にぞくぞく。
綺麗(すぎる)仮面にどす黒い腹を隠しているようだわ。


『鹿鳴館』含み全部で4編の戯曲入り。以下は作品ごとのネタバレ

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ローズ2鹿鳴館ローズ

特に好きなのは「息子の喪中に母親がワルツを踊るのでございますね」(p98)のくだり。

影山 「隠すのだ。たぶらかすのだ。外国人たちを、世界中を」
朝子 「世界にもこんないつわりの、恥知らずのワルツはありますまい」
影山 「だが私は一生こいつを踊りつづけるつもりだよ」
朝子 「それでこそ殿様ですわ。それでこそあなたですわ」
(p99)

他にもあるんだけど、気に入ったところ引用してるとほぼ全編て勢いでうっとりします。
あと草乃の「裏切りの上に寝そべって、一生を送れるものかどうか、世間の人は危ぶみましょうけれど、私は危ぶみませんわ。だって奥方様のくつろいだお暮らしぶりを、おそばにいてずっと見てまいりましたから」(p64)
ここも相当辛辣だよなあ。怖いわあ。

まさに愛と裏切りの悲劇。
死人は(一応)一人だけど、全員が愛する人を失っているというある意味全滅のラスト。
登場人物たちの仮面と鹿鳴館政治の仮面性がぐさぐさきますな。ぜひ舞台を観てみたい。


ローズ2只ほど高いものはないローズ

鹿鳴館とはまた違った怖さだな〜。嫉妬怖い。
これ昼ドラにして、奥様がもっと面白くひでをいじめたらいいんじゃない。
みんながみんな、自分が一番大好きだね。

同情する気はまったくないけれど、近藤一家がまるごと、あわれ(ノ∀`)
ラストは滑稽でうすら寒くて印象的。
でもそれもひとえにト書きの「云おうようない媚態をあらわして、嫣然と笑う」(p177)という描写があるからで、これを実際演技で表現するのって難しそうだな。


ローズ2夜の向日葵ローズ

君子さんってお人形さんみたいね。
愛らしさというより虚ろな感じでのイメージ。
話してたらイラつきもするだろうけどむしろ怖くなりそう。
私の理解を超えてて。
“無垢な聖女”て評価は聞けばなるほどねと思うけれど、自発的には全く浮かばなかったです…


ローズ2朝の躑躅ローズ

短いながら(からこそ?)余韻が残りますね〜。匂い立つ。
繁様、いいキャラだ。
本人は作中に出てこないけれど、何気に小寺嫁がこの中で一番かわいそうな気もします。
逆に子爵は幸せだよな。死ぬのかよ。

気のせいかマゾヒスティックなエロさを感じる。
きっと小寺が綾様に侮辱されて「ああ…」的な反応をしてるせいだと思うけど、綾様のほうもMくさいんだよな。


久雄といい和雄といい親たちに翻弄されて命まで落として大変気の毒です。
特に久雄は親を恨みながらで救いがないなあ。

とりあえず主役4人のお姫様(おひいさま とお読みください)ぷり堪能いたしました。
今回は華族余熱の関係で鹿鳴館と朝の躑躅をより楽しんだ気がします。
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I n f o

映画とか本とかについての
つらつらおぼえがきブログです。
なにかひとこと(ツッコミ含)
いただけたらうれしいです。

時代物、欧州とか舞台なのが今のところ好み。
興味持ったらなんでもこいですが
わりと少女趣味な気がします。

のぞみ: ペーペー/怠慢/逃避癖

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