映画とか本とかの感想をぺちゃぺちゃ書いておくところです
ミルコのひかり
2007-09-19 Wed
Rosso come il Cielo
クリスティアーノ・ボルトーネ 監督
2005年 イタリア 100min

シネ・アミューズ ウエスト
129s DS/SR


1970年、トスカーナ。ミルコ(ルカ・カプリオッティ)は腕白なごく普通の少年だったが、銃の暴発により視力を失い、盲学校への転校を余儀なくされる。慣れない生活と規則にふさぎがちだったミルコだったが、テープレコーダーに触れることにより音の世界に魅了されていく。


まずここで大事なのは、“当時のイタリアでは、盲目の人間は普通教育を受けることが出来ない”ということ。だそうです。
物理的にも不便なのに、この慣習がさらに本人・家族を苦しめたんでしょうね。
語弊怖れずにいえば臭いものには蓋をしろ方針じゃないか。
今の日本を含めこの辺てきっとまだまだなんだろうなあ…

ミルコの視力を再現された時あまりの衝撃と怖さに泣けた。
同時に自分の想像力の欠如にちょっと嫌気がさしたり。
100%彼の障害を理解してるつもりなんてなかったけど、こんなにもわかってなかったのか!と。

手を振るタイムラグ、電気をぱちぱちして「壊れてるよ」、そして誰も責められないことすべてがもう苦しい。
両親も後悔でいっぱいだろうな。
母子のシーンとか胸が詰まる。。


ただ悲観的な話ではなく、全体的に眩しい。
子供たちかわいいなー。「危ない橋を渡らせる奴だ」てかっこよく言うなよw
実際に目が不自由な子たちを多くキャスティングしてるみたいですね。

フランチェスカ(フランチェスカ・マトゥランツァ)がほんとかわいい!
あの小さな恋人同士のシーンはすごくドキドキしてしまったわあ。
甘いんだけどどこかベテランカップルの風情を醸し出してたねw


規律VS自由、いかにもばっちり対立でちょっと…というか校長の葛藤のようなものも見てみたかった気はします。
だって彼の主張することもある意味真理だし。
それにしても神父(パオロ・サッサネッリ)はステキ。
“手紙を書く”シーンいいね。

そして劇は本当に素晴らしかったです。
音の魔力を見せ付けられた。
ちゃっかりミルコがいい役やってるのもよかったw

原題は「空のように赤く」という意味らしいですよ。
一言二言しかそういう話してなかったけどな。
でもあの色の話は綺麗で好き。
そういえば私の記憶が確かならば、「字幕:岡本太郎」さんらしいんですけど…!びっくり。またすごい人と同姓同名…どうでもいいですか。
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理想の女
2007-04-14 Sat
A Good Woman
マイク・バーカー 監督
2004年 スペイン・イタリア・イギリス・ルクセンブルク・アメリカ 93min

戯曲(原作):『ウィンダミア卿夫人の扇』

いい女は2種類しかいない。
全てを知り尽くした女と、何も知らない女。

このキャッチコピーすき(・∀・)

バカンスを過ごすため南イタリアへやってきたウィンダミア卿(マーク・アンバース)と夫人のメグ(スカーレット・ヨハンソン)。初々しく仲のいい夫婦である彼らだったが、卿は謎めいた女性・アーリン夫人(ヘレン・ハント)と噂になり、メグは傷つく。そしてまた彼女にもダーリントン(スティーヴン・キャンベル=モア)という熱っぽく愛を囁く男性が現れるのであった。


前半だるめだけど思ったよりは退屈しませんでした。
景色とセレブに酔いしれるがよろし。
後半、小切手を見つけてからは物語が動き出すよ!


スカーレット・ヨハンソンかーわーいーいー。
こういう役合いますね。足ばたばたばた!
ウィンダミアの奥さまかわええ〜のはもちろんですが、アーリン夫人、かっこよすぎるぜ…!
原作は若妻にげへへ(おっさん)が大きなウェイトを占めていたけど、今回は姐さんのあまりのかっこよさに屈服。

タピィ(トム・ウィルキンソン)が素敵だ…!
でもものずき…ていうかチャレンジャーよね。
ダーリントンのあのいけすかない感じもいいです。
ウィンダミア卿の謝罪のシーンはにやにやするよ。


結末を知らない方が悶々できたかなーと若干口惜しい気もしますが、そんなにどんでん返す(動詞形)気もなかったようで、十分楽しめました。

舞台が南イタリアと、この間見てきたばかりだったのも嬉しくて
一画面一画面がいちいち美しかったです。
冒頭も音楽とかかっちいかった〜


以下ネタバレ
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パフューム―ある人殺しの物語
2007-04-02 Mon
Perfume: The Story of a Murderer
トム・ティクヴァ 監督
2006年 ドイツ 147min

CINECITTA' CINE6
244s SRD/DTS/SRD-EX


小説(原作):『香水―ある人殺しの物語』

待望のものに限って観る機会になかなか恵まれなかったりします。
ここまで年度始めにふさわしくない映画もそうそうなかろうと思いつつも無理くり鑑賞。

18世紀・パリ。この街に特異な嗅覚を持つ男、ジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)が生まれ落ちた。ある日彼はえも言われぬ芳香を放つ赤毛のプラム売りの娘(カロリーネ・ヘルフルト)と出会うが、はずみで娘を殺してしまう。その日から彼の、究極の香水を求める旅が始まった。


いちゃもんに近いけど:
既に原作が「香水」という名で流布しているのに、なぜ訳さないのかしら。
時代物のカタカナ乱用って萎える。


いやーすごかった!こえー。
よく出来てると思うー。
かなり映画の世界にどっぷりはまった。
映像も具体的な表現でわかりやすい。
さすがにラストはちょっとわかりにくいかもしれませんけどね。しょうがないのかな。

具体的すぎて、撮影とか大変そうだ…
メイキングの方がきわどい映像になってそう(苦笑)
ていうか、これでもR-15なんだね。映倫よくわかりません。

ベン・ウィショー、好演、いや怪演。こええよ!
憑依してます、グルヌイユが。

あと印象に残ってるのは、バルディーニ(ダスティン・ホフマン)の笑えるぐらい幸せそうな死に顔。


なかなかの当たり映画だと思います!
難点は好きだと胸を張って言いづらいことです(笑)!


以下はネタバレであるよ
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イノセント
2006-11-01 Wed
L'Innocente
ルキーノ・ヴィスコンティ 監督
1976年 イタリア・フランス 124min

テアトルタイムズスクエア
340s SR/SRD/DTS/SDDS/SRD-EX


ヴィスコンティ二本目。
『山猫』を観にいくときのテーマが「すごい人の代表作を観てみよう」なら
今回のテーマは「すごい人のエロ映画を観てみよう」です(※文芸作品ですよ)

19世紀末のローマ社交界。伯爵のトゥリオ・エルミル(ジャンカルロ・ジャンニーニ)は愛人である未亡人テレサ(ジェニファー・オニール)に熱を上げ、妻ジュリアナ(ラウラ・アントネッリ)を全く省みない生活を送っていた。しかしジュリアナの不倫に気付いた彼は嫉妬から再び彼女への情熱を甦らせ…


今回の雑念
・いつ脱ぐんだろう
・丸出しでもR-18とは限らないんですね勉強(?)になるなあ
・んまーこの時代て女性の脇奔放なんだー
・んまーこの時代てノーパンなんだー下半身も奔p
・就職したらヴィトン買おう(*´д`*)

とかはおいといて。

邦題は『身から出た錆物語』でいいかしら。

以降ねたばらしながらくっちゃべるよ。
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山猫
2006-10-28 Sat
Il Gattopardo
ルキーノ・ヴィスコンティ 監督
1963年 イタリア・フランス 187min

テアトルタイムズスクエア
340s SR/SRD/DTS/SDDS/SRD-EX


1860年、統一戦争に揺れるイタリア。山猫の紋章を掲げるサリーナ公爵(バート・ランカスター)は堂々とした振る舞いを保ちつつも新時代の到来を感じていた。そんな中、才気溢れる公爵の甥タンクレディ(アラン・ドロン)と新興ブルジョアの娘アンジェリカ(クラウディア・カルディナーレ)が出会い、恋に落ちる。公爵は2人の結婚を後押しする。
これあらすじ書くのすごい難しいですね…いつもにましてダメダメ文でごめんなさい OTZ


「ヴィスコンティ→なんだかすごい人」という知識(になってない)のみで行ってきました。
そもそもこの映画を知ったのも2004年版『オペラ座の怪人』でクリスティーヌが着ている衣装の参考になったものがこの中に出てるから、という本当無知っぷり…すみません。
第一印象を大事にしたいと思い、予習なし事前知識ゼロで観て来ましたよ。
予習めんどくさかったからじゃないですよ。

悲しいことに私の映画における集中力は150分が限界のようです。
『風と共に去りぬ』も『アマデウス』もすごくよかったけど先に疲労がきちゃったもんな。


予備知識ゼロの成果か、私この映画若い2人が主役だと思ってたんです。
戦争で引き裂かれつつも恋に落ちる、ロミオとジュリエット的な話もしくはドロドロかしらドンパチかしらとか思ってたんです。
まさか渋いおじさんの味わい系の話だとは。正直ちょっと拍子抜けた。

おじさんの悲哀にきゅん。
バート・ランカスターが渋くて本当にかっこいいです。とろけます。
でもこの辺の人生の深み?はもっと年を重ねないとちゃんとはわからないんだろうなあ。


お話を理解できなくても、ビジュアルに胸打たれることは出来ます!
女の人が基本つり目メイク風味でちょっと怖かったけど綺麗。

何より!クラウディア・カルディナーレ!超超超のつく美しさ!
麗しいです。お食事中に笑いすぎだけどね(笑)
(しかもそこまで面白い話でもないよな…)
ランカスターとのツーショットがうはうはもの。アラン・ドロンは比較的どうでもいいよ。

内装も素敵。お邸探検とか若い2人のはしゃぎっぷりと併せていいですね。
ここでのタンクレディの「君が欲しい、だが、結婚まではいけない」という貞淑ぷりにしびれた。
前日観た『薬指の標本』を思い出してしまい、「博士に言ってやって!」とか思ったのは秘密です(…)


それでもって大舞踏会ですよ!豪華絢爛。
基本的に舞踏会のシーンて大好き(『プライドと偏見』の舞踏会もよかったよなあ)ですが、そこからちょっと隠れてこそこそ何かする人たちの描写も好きなのでおいしいシーンでした。
ものっそい暑そうだけど…本気で。
死を意識する公爵と前途洋洋の若い2人。切ないやね。
舞踏会が終わる寂しげなシーン、こういうの観たことなかったので新鮮でよかった。切なさ増強。
かしましい女の子集団のシーン観て「私だったらこっちに入ってしまうんだろうか…」とか余計なことも考える。

舞踏会での公爵とアンジェリカのワルツがこの映画の最大の見所でしょうか。
美しい!そりゃタンクレディも嫉妬するやね!
このシーンだけで幸せ。


テアトルタイムズスクエアって初めて行きました。
個人的につっこみどころが多い面白いところでしたけど劇場ぽい構造は雰囲気むんむんで今回のような映画にはぴったり。
ただ予告編やアナウンスで『ナチョ・リブレ 覆面の神様』をアピールしまくるのは勘弁して欲しい。全然ジャンル違うじゃないか。

プレスシートとポストカード買いました。お金ないのにね(T∀T )アハハ
有名なスリーショット(上の画像の真ん中のやつ)がすごい好きなんで嬉しい。
勢いあまって今携帯の待ち受けだぜ!やりすぎかもだぜ!
弱い頭と疲労で理解できなかった部分をプレスシートで補完して楽しいひととき過ごしてます。
もう一度観てみたいなー。
なんでレンタル廃盤なんだぜ(´;ω;`)(しょこたん)おしえてTタヤ…
著作権も伸びましたよね。廉価版も当分先かなあ(´д`)
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