映画とか本とかの感想をぺちゃぺちゃ書いておくところです
陽炎座
2008-03-30 Sun
陽炎座
鈴木清順 監督
1981年 日本 139min

三度びお会いして、四度目の逢瀬は恋になります。死なねばなりません。
それでもお会いしたいと思うのです。


1926年、東京。新派の劇作家・松崎春狐(松田優作)は奇妙な美女品子(大楠道代)と知り合う。偶然は続き三度目の逢瀬の後にそのことをパトロンである玉脇(中村嘉葎雄)に打ち明ける松崎だが、玉脇家の一室が品子と会った部屋に酷似していることに気付く。数日後、松崎は玉脇の家内と名乗る、品子と瓜二つの女イネ(楠田枝里子)と出会う。しかし玉脇によればイネは先日息を引き取ったという。それはちょうど松崎とイネが会う直前だった。


案の定、摩訶不思議…
『夢二』より、わけわからん度高いかも。
長めだし正直つらい部分もありました。


でもやはり印象的なシーン多いし女の人は綺麗。
着物を含め鮮やかな色彩は目を見張るものがあります。

加賀まり子、楠田枝里子なんて今の姿しか知らなかったからかなり驚いた!
イレーネの時の碧眼が人形のガラス眼のようで怖い。
あえてなのか当時の技術の問題なのか…


冒頭の品子の奇々怪々さ、イネとのコインのような関係の描写が好き。
少し百合くさいけどね。

原作:泉鏡花かあ。ほとんど読んだことないけどとっても納得。
夢と現を行き来していつの間にか魂吸われてたという感じですな。
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亀は意外と速く泳ぐ
2008-03-23 Sun
亀は意外と速く泳ぐ
三木聡 監督
2005年 日本 90min

片倉スズメ(上野樹里)はごくごく平凡な主婦。夫が単身赴任中である現在はペットの亀に餌をやるぐらいしかすることのない日々。平々凡々な生活と自分に嫌気がさしていたスズメはある日「スパイ募集」の貼紙を発見、思わず志願。事務所を訪れてみると某国のスパイを名乗るシズオ(岩松了)とエツコ(ふせえり)に「スパイにふさわしい平凡さ」と絶賛され、晴れてスパイとなることに。当面の指令は「具体的な動きがあるまで平凡にしていること」。しかしいざ実行しようとするとこれが難しく…


いやー…ゆるい。
いやゆるくならないわけがないとは思ってたけど。

小ネタは意外となかったなあ。
あ、ここでの小ネタというのは「多め亭」の」メニューのような小ネタね。
本作における小ネタというのはみんな主張している、というかスズメによって言及されており、それもいいけど私は自力で気付かなきゃいけない小ネタも好きなので。
三木監督は時を経て、小ネタのさりげなさの美学を見出したのだろうか…なんて。

キャストがそうそうたるメンバー。キャナメww
伊武雅刀×嶋田久作の公安体操なんて夢のような映像よね。
ちりとてちんの父ちゃん(松重豊)もそこそこラーメンなんて作ってる場合じゃないだろう!みたいな。


そんなラーメン屋の最後のラーメンとか、ラストでうっかりしんみりしてしまった。不覚!
意識して平凡に暮らす、というのがおかしかった。
スパイをすることになったスズメに声で「何かいいことあった?」て聞いてくれる旦那とか、愛を感じるさりげない喜びの瞬間では。
適当に観て、適当に笑って、適当にしんみり。する分にはいい作品じゃないでしょうか。
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犬神家の一族
2008-02-18 Mon
犬神家の一族
市川崑 監督
2006年 日本 135min

信州の富豪・犬神佐兵衛(仲代達矢)が莫大な財産を残しこの世を去った。佐兵衛には腹違いの3人の娘(富司純子、松坂慶子、萬田久子)がいたが、財産はすべて佐兵衛の恩人の孫娘・珠世(松嶋菜々子)に譲渡すると遺言状に書かれていた。犬神家の顧問弁護士古館(中村敦夫)の助手・若林(嶋田豪)は何かが起こる気配を察知、探偵の金田一耕助(石坂浩二)を呼び寄せる。しかし金田一が信州入りする直前、若林は殺されてしまう。


小説、映画、ドラマ…
金田一に触れるのは実は初めて。
どうせなら昔のやつかトヨエツで触れたかったな〜。
フケ多いな〜。


松嶋菜々子はやっぱり綺麗ね。
“珠世”て名前も素敵です。
わりと本気で将来子供に名づけたい名前ランキング上位なんですけど、これにあやかるのは縁起悪いよね…(どうでもいい)
どうでもいいつながりでもうひとつ、どうして珠世さんはみんなが喪服着てるときも一人綺麗なお着物着ていらっしゃるのでしょうか…

深キョンはかわいいなあ。
でもどう見ても平成の娘さんだなあ。

大滝秀治が出てくると、いつ「つまらん!お前の話はつまらん!」て言い出すんだろうとドキドキしてしまう私はおかしいですか?


不気味な感じとかいかにもな設定は結構好み。
三姉妹が美しく凄まじい。

昭和20年代のお上品な人々が登場人物のせいか、舞台仕様、というか若干仰々しい感じの演技をする人が多い気がした。
作品のカラーに合ってるっちゃ合ってるのでそんなに違和感はなかったですけど。

事件の構成、というかミステリー部分自体は今となってはオーソドックスですな。
犯人の行く末なんて王道だし。かっこよいこわい。
おどろおどろしい雰囲気を楽しむ映画だね。

それにしても呪われた一族です…
じいさんももうちょっと事が穏便に進む遺言書けばいいのにね。

原作はさらにもう一秘密あるとかでまた気になりますね。
ってWikipediaでネタバレ読んじゃったんですけどよ orz
あ、『TRICK』で犬神家のパロディあったよね。また観たいなあ。



超なんとなく画像

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夢二
2008-02-02 Sat
夢二
鈴木清順 監督
1991年 日本 128min

1917年、金沢。駆け落ちを約束した恋人・彦乃(宮崎萬純)を待つ竹久夢二(沢田研二)だが、彼女はなかなか現れない。ある日山からの銃声を耳にし、殺人犯(長谷川和彦)を捕らえるための山狩りをしている最中だと教えられる。ほどなくして彼は湖に浮かぶ一艘のボートを発見。そこに乗っていたのは夫(原田芳雄)の帰りを待つ巴代(毬谷友子)。しかし、逃走中の殺人犯に殺されたという男こそ巴代の夫その人だった。


摩訶不思議…。

『花様年華』を観て『夢二のテーマ』に心奪われて以来気になっていた作品ですが、簡潔に感想を述べるならWikipediaにあったとおり上の一言に尽きます。
夢二のテーマはオリジナルの方がよっぽど使用頻度少ないな(笑)!

ストーリーも一応追いやすいものを一つ軸にしていますが、虚と実をふわふわ行き来するような、幻想と現実が区別がつかなくなるような感じでわけわからんちんでした。
でも結構好きやもです。また観たいなと思わせる。

映像にくらくらした。
時代物だからというわけだけではなくレトロを感じさせる色彩。
製作が平成とはとても信じられません。
大正浪漫て素敵ね。


広田レオナはやはり存在感ありまする…
あの私でも知っている有名な『黒船屋』のモデルを演るとは。
なんだか女優さんみんな、とっても気品を感じさせるなあ〜。
バラエティとかずっと見てたあとこういうの観るとはっとしちまうだよ。

そういえば夢二のテーマの梅林茂、エンドロールで“表方”にも表示されてた!んだけど画面に出てたのかしら…?


終わり方、花様年華を思い出してならなかった。
ウォン・カーウァイかなり鈴木清順お好きなんですね。
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転々
2007-11-10 Sat
転々
三木聡 監督
2007年 日本 101min

アミューズCQN シアター1
200s SRD-EX


歩けばわかる、やさしくなれる


大学8年生、天涯孤独、抱えた借金84万円―どん底に生きる文哉(オダギリジョー)は借金返済期限を翌日に迎えたその日、借金取りの福原(三浦友和)から珍奇な提案を受ける。それは借金チャラ+報酬100万円の見返りに福原の散歩に付き合うこと。出発は井の頭公園、目的地は霞ヶ関。期限は福原の気が済むまで。不審に思いつつも他に選択肢のない文哉はその提案を受け、かくして二人の散歩は始まった。


「オダジョと三浦友和が変な髪形してお散歩する映画やるってさ!
監督は時効の脚本してた人だって!観る人!」

て招集かけたら食い付いてきてくれる友人達を心から愛しく思います。

しかも髪型には一切触れられずこっちもすぐに慣れてしまった。すげェ。


小ネタくるよということを「アフガニスタソ」まで完全に忘れていました。
笑うことに関しては、だるまからもう遠慮なくいくことにした。
靴下のシーンとかみんなシーンとしてるんだもん…(←シャレではない)

笑いの中にちょっとほっこりじんとくる、と謳われている通り。
「文哉は臆病だからなあ」
「少し大袈裟にしてみたくなった」に、ニヤニヤした。
気張らず観られて優しい気持ちになれて、いい映画だなあと思った。


舞台が東京だから見覚えあるところもちらりほらりあって嬉しかったな。
でもよく撮影できたよなー。騒ぎにならなかったんだろうか。

超カメオだけど三日月ちゃん(麻生久美子)もやっぱり嬉しかった!かんわいいな〜。

ホーミーとふふみちゃん(吉高由里子)は強烈すぎw
麻紀子(小泉今日子)も綺麗な顔して…
スーパーの面々(岩松了、ふせえり、松重豊)、岸部一徳…
挙げたらキリなし。豪華すぎだからキャスト。


最後さよならを言いたくないがためのあの札束だったのかしら。
なんて考えてしまうと切ない。


終わった後カレー食べました。
今度チャツネ入れて作ってみたいと思います。オーギョーチも食べたい。
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