映画とか本とかの感想をぺちゃぺちゃ書いておくところです
帝都物語
2007-11-22 Thu
帝都物語
荒俣宏 著
日本
角川書店

明治四十年、一人の鬼が帝都・東京に侵入した。目的は東京をその髄まで破壊しつくすこと。鬼の名は加藤保憲。鬼がある不幸な兄妹と出会ったとき、千五百年の怨念を背負った帝都破壊は開始された。
いつもにましててけとうv ジブンデヨンデネ!


Q1.この作品読むのに何ヶ月かかりましたか?→約4ヶ月ですテヘペロリ
Q2.どうしてそんなにかかったのですか?→通勤電車で寝まくっていたからです
Q3.なんで寝てしまうのでしょうね?→スケールでかすぎて脳のキャパシティーを超えてしまったからです

やっっっっっと終わった! て感じです。
上記のようになかなか進まない読書でしたが、終盤は「加藤との年越しは避けねばならぬ」の一念でがんがりました。
でも読んだはしから忘れていくし。

もう面白いかどうかとかそういう問題じゃなかったです。
無駄に ストーリーが壮大で登場人物も多すぎて。
明治〜大正のお話だと思ってたのに最後2004年までくるとはね!

実在の人物や史実を絡めてあるのは大変臨場感をもたせますが、いかんせん登場する文豪達の作品は数本しか読んだことないわ近代日本史は(も)からきしだわで大変。
…そういやもうすぐ憂国忌ですね。なんともいえない気分。

恐怖を感じたのは昭和60〜70年代の“開放”云々エピソード。
なんとなーく『20世紀少年』を読んだ時感じた空恐ろしさと通じるものがあるかも。
それ以前になるとわけがわからないのと時代が昔ということでちょっと遠い出来事という印象を持ってしまっています。
すでに読んだ記憶としても遠いしな(´-`)


一番心を動かされたのは学天則のエピソードかも。
それもこの話の感想としてはどうだろうというあたりで隠してつづくよネタバレよ

あ、新装版文庫読む方へアドバイス:
登場人物紹介とまえがきは各巻の冒頭にあるけれど軽くネタバレしてるから先に読まないほうがいいですよ
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なんて素敵にジャパネスク
2006-12-31 Sun
なんて素敵にジャパネスク
氷室冴子 著
日本
集英社

漫画:『なんて素敵にジャパネスク 人妻編』

これとかベルばらで進路決まっちゃった人、どんぐらいいるんだろうなあ…(´▽`)

時は平安、大納言家の総領姫・瑠璃は昔の初恋に身を殉じ、生涯独身を宣言していた。しかし父の大納言がそれを許すはずもなく、結婚しろという圧力と戦う日々。ある日大納言家で催された宴にて、娘の結婚に焦る大納言と婿の地位を狙う権少将の謀略により瑠璃は貞操の危機に陥る。その窮地を救ってくれたのは筒井筒の衛門佐、高彬であった。
これ第一話モロネタバレしちゃってますか…ごめんすみませんあきらめて(え)


漫画版(原作を途中まで漫画化しているのです)は以前持ってたんだけど、お話全部知ったのは今回が初めて。
突発的に読みたくなっちゃって一気にお買い上げ・年の瀬に何やってんのという勢いで読み続けて読了。
ほんと何やってんだか…
そういえば昔漫画版を買ったときも11冊一気買いだったな(´-`)
まあ何やってんののかいあってギリ年内に読了できましたウフ

活字で「あたし」という一人称は本当に慣れないなー。
まあ主役がはねっかえりの姫君なのでこれしかないんですけど。
それより「初夜」とか「お睦みあそばして」とかいう言葉が四倍角とかボールドだったりとかに面食らいましたけど(笑)

最初から尺を決められて書かれた作品ではなく人気があるので続いていった作品、という感がありありのところはあるけれどとても面白かったです。
(煌姫なんて初登場の話は後日談としたほうが面白かった気がする。
瑠璃姫と一緒に「こいつの目的はなんなの!?」とどぎまぎしてみたかったりもします)


最初は目指せ新婚!とうれしはずかしテンションでかわいらしく進むんですがだんだんストーリーは深刻化。
そこは少女小説ですからヒーロー高彬は瑠璃姫ひとすじ、と平安時代にありえないかっこよさを披露してくれたりはするんですが、基本は壮絶な運命の運びですね。うあー…
そしてやはりというか何というか女君が強いです。殿方かわいいよ(笑)

ああ、また漫画読みたくなってきた…買い戻すかな…
漫画版帥の宮編である「人妻編」(このネーミングはどうなのか)未読だけどきっと読んじゃうんだろうな。私が三十路になるまでに完結するといいな(ノε`)
あーあと老婆心でおひとつ言うのなら、これから読む方へこれだけは。
2巻の次に3巻読んではいけませんよと一応記しておきます。


以下ネタバレか微妙なところだが隠してみます
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薬指の標本
2006-11-18 Sat
薬指の標本
小川洋子 著
日本
新潮社

映画:『薬指の標本』

映画を観たら原作読みたくなったので。
読み終わったらまた映画が観たくなっちゃいましたループ。

勤めていた工場で事故に遭い薬指の先端を失った〈わたし〉。新しく見つけた仕事場は標本作成所だった。それもただの標本ではなく、依頼者が封じ込めたいものを標本にする場所。ある日〈わたし〉は、標本技師の弟子丸氏に一足の靴をプレゼントされる。それは驚くほど〈わたし〉の足にぴったりで、まるで足を侵していくかのようだった。


正直昔読んだときにはラストに拍子抜けしたんだけども、映画では、そして今読んだ感じではすごくいいなあ。

結構原作でも変な人でした弟子丸氏。


原作の方が日本特有の湿度とかがあって個人的に好み。
あと薬指の描写が多いのがいい。
多分欠けてる、って言っても注視しないとわからない程度だと思うんで、映画だとそれが主人公にどこかアンバランスさをもたらすという表現がわかりにくい気はします。

それでも今こうして記憶の限り振り返ってみると 悪くないじゃん、映画版! という結果に落ち着きました。
むしろ原作の空気をかなり生かした佳作ではないか。
余計な部分はあったけども。
不満の大部分は技士が私の妄想とかけ離れていたところに収束される気がします(笑)


以下ねったばれー
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陰日向に咲く
2006-09-22 Fri
陰日向に咲く
劇団ひとり 著
日本
幻冬舎

漠然と自由に憧れるサラリーマン、アイドルに切ない想いを寄せる青年…悲しいくらいにピュアな人間が歩く落ちこぼれ人生。全5編の短編集。


芸能人が書いた本なんて!的な今となってはちょっと古い?考えがあったのですが
普通に楽しんでしまいました。面白かったよ。
リズムよくさらさら読めます。

デジカメの女の子は頭悪!とも思ったけれど
自分の思考もああ文に書き落としてしまうと大して変わらないんだろうなあ。
そしてとても可愛いお話だったけど「結局幼なじみ(?)ラブかよ!」みたいな。←ひがみ

特にサラリーマンとギャンブラーのお話が面白かったかな〜
(若い女の子の話じゃないんだ…)
ギャンブラーの話、ベタな気もしたけれどちょっとじんわりきてしまった。うっかり!

オチも各話結構しっかりしていたと思います。
あまり何も考えず読むので最後アラアラやられたと思います。いい読者です。

それぞれの微妙なリンクが楽しい。
別にそれが一つの謎の解明に収束、とかではなくみんなどこかで繋がっているというか
こんなに悩んでる自分の視界の隅にいる、あの人も悩んでるみたいな感じ(わかんねえよ)がしてよかったです。
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ジョゼと虎と魚たち
2006-09-19 Tue
ジョゼと虎と魚たち
田辺聖子 著
日本
角川書店

映画:『ジョゼと虎と魚たち』

足が悪く、車椅子での生活を送るジョゼ。人付き合いも得意ではなく、祖母と二人ひっそりと暮らしていた。祖母の死後一人となったジョゼは、久しぶりに訪ねてきた恒夫と暮らし始める。「市松人形のような」ジョゼと「管理人」の恒夫。二人の暮らしはどこか危うく、そして幸せで、それはまるで「死んだモン」のよう―――
表題作を含む短編集。全8編。


あらすじが微妙にネタバレ気味ですみません。
映画は未見なのですが、小説自体はとても短いので
いろいろオリジナルエピソードとかあるんでしょうかしらね。
ほぼ表紙買い(というかキャンペーンのブックカバーが欲しかった)なので
短編集ということを知らず、やや肩透かし。←自己責任

んーと、女流作家ですね、と。いいとか悪いとかではなく。
この方の本読むの初めてなのですが、いかにも女流作家。のお話。
高校時代の私ならもっとどっぷり嵌ってただろうなーと思うとちょっと惜しい気もします。
いや普通に面白いんですよ。ただ私の趣味の方向が変わってきただけ。

8編のうち表題作の『ジョゼ〜』、『恋の棺』、『雪の降るまで』が好きですね。
下品じゃないエロティシズムは好きです。ってみんなそうだよね!(決め付け)
こうチラリズムに近いものが好きなんです。くすぐられるんです。

逆に乙女心を中心に描いたものは“今の私の”趣味ではないかな…
自分のぐちゃぐちゃでいっぱいいっぱい、お前のなんか知るもんか!的な気持ちになる。
そこで共感→一緒にきゅんきゅん!にならないあたり人間出来てないんでしょうかね…
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