2007.03.18 (Sun)
どろろ
どろろ手塚治虫 著
日本
秋田書店
父親の野望のため生贄となった百鬼丸。魔神により身体の48箇所を奪われた状態で生まれて捨てられるも医師・寿海に拾われ生き延びてきた。失われた身体を取り戻すため魔神を倒す旅を続ける彼はどろろと名乗る子供と出会う。
手塚作品は『火の鳥』の一部と『奇子』しか読んだことがないのですが、とにかく人間の業の深さというか愚かさ浅はかさを見せつけられるのでちょっと読むのがつらい。
そしてパキッと終わらないんだよね。
余韻があるといえばあるんだけど、展開がつらいのでたまには頭悪いほどのハッピーエンドを読んでみたいところ。
さてさて本作品に関しての感想はというと、奇子ほどではないものの(ていうかあれがすごいんだよな…)やっぱり一番に感じるのは人間の汚い部分。
冒頭からきますからね。おやじひでえ…
でもこの人が一番人間臭いのかもしれない。
解説に「彼は自分が何も持っていない事をしっかりと自覚している。だけど欲望には逆らえない。その確かな「弱さ」は真実の様に僕には思えたのだ」(2巻・p275)というのがありまして、うんうん頷いてしまった。
元凶は彼であり、その行為とかは悪であり、そんなにまでして天下が欲しいかとは思うんだけどなんとも否定しきれない。
うーん、やっぱり読むのがつらい。
百鬼丸とどろろに救ってもらった人々でさえ魔神憑きの人間には容赦がないし。
そんな中で二人のやりとりとかお米とかどろろに情が移ってしまった死霊とかは救いですね。
どろろかわええな。
そして原作を知る人が“どろろ:柴咲コウ”に震撼したのもよくわかりました(笑)
結構よかったみたいだけどね。
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