2007.03.12 (Mon)
光の海
光の海小玉ユキ 著
日本
小学館
――人魚 はじめてですか?(p122)
人魚―それは空想の産物ではなく、実在する生き物。今も海に川に、彼らは生きている。人魚と再会するため水面にたゆたう男、人魚の痛みに共鳴してしまった女、人魚の出産に立ち会う親子――。人魚がいる日常、そしてそこに生きる人間たちの姿を描く全5編の短編集。
流行通信かなんかの紹介記事読んでたらぐいぐい興味わいてしまいまして。
同じ場所で紹介されてた『暗号事典』も気にはなったんですけどw
まず絵がきれい〜。
すっきりしてるし個人的にすごく好み。
コマ割もメリハリある感じでドキッとするコマ多いんだ。
布団を敷く、お米を研ぐ、とかそういう日常の描写のコマも可愛らしくて好き。
オフィーリアっぽいのがありましてね〜素敵でございますよ〜。
人魚モノってポピュラーなのかどうなのかちょっとわかりませんが、とりあえずアンデルセンでもディズニーでもない描かれ方で新鮮。
“人魚が存在する”ということ以外はとことん現実で、魔法とかは出てこない。
条例で保護されてる、とか人魚パークをつくったはいいけれどブームが去ってからは閑古鳥、とか妙にリアルで(笑)そこがいい。
絵柄すっきりだし、お話もどこか淡々なところがあってさらり読める感じ。
ドキドキしながら読んでるんだけど、正直、一回目の読後はちょっとあっけなさも感じたり。
でも後からじわりじわりスルメのようにくるんですよ。
どのお話も切なさをはらんでいて、それでいて読後感がとてもいい。
一緒に水面にゆらゆら遊んでいる感覚になれるのかもしれない。
おもしろかった!お好みでした。
この作者さんはこれがデビューコミックスとのこと。
リアルタイムで活躍されてるそうでこれからすごく楽しみです。
公式サイトもあった!かわいい〜。
しかもどこまでだかわかんないけど結構ご本人の手が入ってるかんじ。
私の好きな漫画って昔のが多い(発掘作業をしてないだけでは)からこういうの嬉しいな〜。新作を待つ喜び。
…なんか久しぶりの感想記事で全然頭がそういうモードになってないです…
後日ちょこまか修正著しそう!ごめんねアハ!
以後ネタバレ?と妄想を含む
【More】
この作品では人魚ってイルカのような存在。
ありふれてはいないけど普通にそこにいるという。
ということは水族館で飼育とかされてるのかな?
そしたらあれだ、飼育員への片思いとか、お客とのガラス越しの、視線だけの恋とかもあるんじゃないのけ?
「水槽の中が私の世界のすべてだけどあなたは別に広い世界を持っているのね」的な。
とか妄想が膨らんじゃって大変!陳腐ですかそうですか
残念なことにこのシリーズは5作で完結しているらしいのでこれ以上新しいお話はないと思うんですけど(あってもこう↑は転ばないだろう)5作の中にも人間と恋に落ちる人魚がいます。
(確かに保護の条例に引っかかりそうだ…種の保存的な)
それでも結局種を越えた恋であり、そういう結末を迎えるのだけれどその終わり方もなんて言ったらいいんだろう、いい意味でさっぱりしてるんですよ。
むやみやたらに悲劇ぶってないって言うか。
ああだめだうまく説明できないもどかしいー。
いつもに増して頭が変。ねむい(ねれ)。
とりあえず読んでみるといいよ。
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