映画とか本とかの感想をぺちゃぺちゃ書いておくところです
博士の愛した数式
2006-12-21 Thu
博士の愛した数式
小泉堯史 監督
2006年 日本 117min

新学期の始まり、ルートと呼ばれる数学教師(吉岡秀隆)が生徒に昔の思い出を語り出す。それは彼をルートと名づけた博士 (寺尾聰)と、博士の元で家政婦として働いていたルートの母(深津絵里)との優しい時間だった。事故の後遺症により記憶が80分しか持続しない博士。次の日会えば前日のことも忘れてしまっている。それでもルートと母にとって、数字と子供と野球を愛する博士は友人でありとても尊い存在なのだった。


記憶が端から消えていく、というのはどんなに怖いことだろう。

私も記憶力弱いのですが、物忘れ程度でもそら恐ろしいことがあるのでそれが定期的にずっと訪れるというのは耐え難い恐怖だよなあ。
最初はその恐怖さえも忘れられるんだからいいのかな、とか愚かにも思っていたのですが、あの朝メモを見てその事実を突きつけられる、というシーンはとても胸に来ました。
あんなのが毎朝の儀式なんて。

原作でもなかなかの衝撃だったのですが実写になったときのそれは比べ物にならなかった。
ここと、病院で言われた言葉にショックを受けるところのシーンはとてもつらい。

優しいタッチで描かれているので(+博士の数学フェチっぷりに気をとられたり私がぼへーとしていたりで)意外とその残酷さを忘れがちになってしまっていたんですが、ことあるごとに思い出されてたまらない気持ちになります。
脳が関与する病気って他人からは痛みが分かりにくいのも本当つらいところですね。。


数の不思議、は本当に美とかと通ずるものがあるんだなと改めて思った。
小学校の時三角形の内角の和は必ず180°と知ったときとか、高校の時数学の先生が「自然数は無限に存在する」ことをシンプルな式で証明してくれたときに真剣に興奮したこと思い出したり。
こういうことに興奮したり感動できる心というのは大事にしたいものだわ。
感動できる心こそ美しいんだよきっと(みつを?)


原作と微妙なところがちょこちょこ違っているんですね。
特にラストとか大分変わった気がする。あんまり覚えてないけど原作(…)
ただ、原作を読み終わったときいいなあ好きだなあと思って、今回観終わったあともいいなあ好きだなあと思った。
ありきたりな表現だけど、ほわほわ優しい気持ちになれますね。
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