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誰の死体?

2008.08.28 *Thu
Whose Body?
ドロシー・L・セイヤーズ 著
イギリス
浅羽莢子 訳
東京創元社

実直な建築家の住むフラットの風呂場で、男性の全裸死体が発見された。身に着けているものは金眼鏡のみで、身元は不明。一方、金融界の大御所サー・レヴィが同日に失踪したという。青年貴族のピーター・ウィムジイ卿は友人のパーカー警部と捜査に乗り出す。


ジーヴスをキーワードにネットを漂っているとよく見かける“ピーター&バンター”。こら読むしかない。

おお…従僕の鑑だ…バンターさん…
“執事兼従僕”ということで、ますます私の中で両者の線引きがよくわかりません。
ジーヴスもよく“a valet, not a butler”と念押されるけど…ピーター卿やバーティーみたいに気まま独身フラット暮らしだからそれぞれ独立しては不要ってことでいいのかな。
ていうか日本の“執事萌え”て“従僕萌え”なんじゃないですかね(どうでもいい)

「御前」て渋いな!“sir”に当たるんですかね?
姓+Lordで長男、名+Lordで次男以下とか、SirとLordとか難しーい。
Honourableとか日本の言葉にはもちろん概念にないしねえ。
アメリカ人のミリガン氏がうっかり失敗、というエピソードが、同じこういうシステム慣れてない者として親しみ感じつつ面白かった。
どこでも長男が大事なのねん。

やっぱり「何だか時々、マーヴィン・バンターに遊ばれている気がする」(p204)がいいね。
友情にも似た主従愛。
バンター氏「御前のもとに仕えることは喜びを越え勉強です」と殊勝に綴ったかと思えば(いや、本心だろうけど)秘蔵の美酒大変結構でございましたとちゃっかりなのがいい。
ピーター卿のいかにもイギリス紳士という軽妙さも好き。
やっぱりご主人の格好には注意が必要なのね。注意するポイントは相当違いそうですが。


肝心のミステリ部分に関してはネタバレで以下
本当にいきなり犯人バレしてるのでワーニングですよ


「きっとレヴィが陰で何かしでかすために他人の死体を自分に仕立てたんだな」と思い込んでかなり進んでしまいました。
想像力と知識の欠如のせいでいまいち画を思い描けない箇所が頻発。
ミステリなんて読むの久しぶりだったよそういえば。
まあ、犯人はフリーク、死体は浮浪者、てことがわかってよかった(最低ラインすぎる)

気持ちのいい男である彼を疑うのか、何の権利があって僕は捜査をするのかとピーター卿が悩むシーンよかった。
あとロシアから逃れてきた母子と話すところは、「フリークは犯人だけど彼を必要とする人が何人もいる」てことを示唆しててむむむと思ってしまった。
犯行は非情すぎるけどね。マッドサイエンティスト…
告白の手紙、殺しの一連の説明怖いよ。
ピーター卿周囲の人間関係のほのぼのさと犯行の残忍さのギャップが面白いっちゃ面白い。
先代公妃様お可愛らしいな。


注釈も面白いね。「ピーター卿は早合点していたようだ」とか、注釈込みで作品なんだ。
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鑑賞頻度はちびちびです。

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のぞみ: 怠慢/惰眠/逃避癖




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