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2008-06-21 Sat
斜陽太宰治 著 日本 新潮社 いまの世の中で、一ばん美しいのは犠牲者です。(p202)
華族フェア(フェアだったのか!)引き続きで。 感想は一段下げたとこに書くとして、とりあえず萌えで読むもんじゃねえなということはよくわかりました。 正直、上原さんや直治の苦悩というものは、そこまで迫ってこない。 というか私にはわからないんだ… それこそ直治の遺書にあったような「あくまでも生き伸びるべきであった」(p187)とか言う側になる気がするんだよねどっちかと言えば。 もうちょっと自分の生活の中で辛酸を舐めたりしないと理解できないんだと思う。 それでもお母さまの“最後の貴婦人”としての姿は素敵だなあ可愛らしいなあと思ったし、“滅びの美学”と形容されるにふさわしい展開には酔えた。 光の中の影・影の中の光を描き出した、みたいに解説で書かれていたけれど、本当そういう色調の画集を観てるようだわ。 あと、女性の一人称が優美だよなー。 ところでかず子の上原さんに対する言動ってかなり怖い…ってそこはスルーしなきゃいけない箇所でしょうか。 1度会ったきりで6年会ってない人に宛てる手紙じゃないよあれ!とか結局本当に押し掛けちゃうのねとか。 あそこまでの行動力は(ほんの少しだけ)見習いたいものです。 自分が受け入れられることとか可愛がられていることとかを疑いなく信じられる感じられるていうのは素直にうらやましい。 もちろん本人の天性もあるだろうけど華族のお姫様だからていうのもきっとあるよな。 だからこそ上原さんも貴族は嫌いで好きなんだろうな。かず子のことも直治のことも。 最後の手紙はとても余韻を残されたな。心憎い。 マイ・コメデアンかあ… |
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