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1000日のアン

►2008/04/15 

Anne of the Thousand Days
チャールズ・ジャロット 監督
1969年 アメリカ 145min

1526年、イングランドのヘンリー8世(リチャード・バートン)は舞踏会で美しい娘アン・ブリン(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド)を見初める。自分の愛人になるよう迫るが、左遷された婚約者(テレンス・ウィルトン)と王に身を任せ捨てられた姉メアリー(ヴァレリー・ギャロン)を見ていたアンは断固として従わない。長い攻防は続き、ついにアンは自分を王妃にするなら彼に従うとヘンリーに要求。そのためには王は正妻である王妃キャサリン(イレーネ・パパス)と離婚しなければならない。それは教会、スペイン、あらゆるものを敵に回す行為だった。



ナタリー・ポートマンの『The Other Boleyn Girl』の予習として観てみました。
アン・ブーリンはエリザベス1世のママンてことぐらいしか知らないからね…
そんな私でもとっても面白く観られました。

いやー、とにかく、凄まじい。
国は王の所有物なのね、とつくづく。
この時代に生まれてこなくてよかった…!


以下はネタバレ?か微妙ですが長いので隠します



ジュヌヴィエーヴ・ビジョルドがすごく可愛らしかった。
こんな人からエリザベスが生まれるのかしらと思ったほど。
今振り返ればとんでもない思い違いだった。

最初から気は強めだったけどどんどん強くしたたかに、孟母になっていったね。怖いよ。
言葉の切っ先が鋭かった。と思う。
女児を産んだことに対して「失敗だった」とまず言ったのはショッキングだった。
その後の母として娘を抱き微笑む図にはほっとしたけれど。
あと姉メアリーを指して pregnant foolish sister と言ってのけたり。
ヘンリー王も Spanish cow (キャサリン王妃を指してる)とか言うのでドキッとしてしまいますが。
いや、間違ってても私の耳が腐ってるだけだから笑って許して。嘲笑で。


蜜月終了後の舞踏会のシーンは、冒頭をもう一度観ているほどのリピートっぷりで痛々しい。
「人殺しも離婚も一度やれば同じこと」に妙に納得してしまった。

その荒技離婚のくだりも現代の感覚で見るとすごいよなあ。
普通に考えておかしいだろと全員が考えていながらの議会…
強引なわりにアンとの約束は守ろうとするヘンリー、純情なのかなんなのか。
法やら何やらが一人歩きして、王本人ですら手におえない権力なんだろうな王位って。


そして二人の恋はまるで闘い。
糖度なんて(あまり)ない。意地のぶつかり合いのようだった。
最後の二人のシーン、自分の妄念にとらわれたヘンリー8世がとてもよかったです。
対して一度は応えつつもすぐ突き放して彼に爪痕…彼女の印とでも言わんばかりに傷をつけるアンの豪傑さ。
執念のような二人の想いの衝突には目が釘付けでした。
「エリザベスを女王に!」語気にはもちろん、以降の史実を知っている分ずずんと圧倒されました。


ところでメアリーは地味〜でしたね。
Boleyn〜のスカーレット・メアリーは今回のギャロン・メアリーとは完全別人なんだろうな。
Wikipediaによるとアン→黒髪・色黒・小柄・痩せ型、メアリー→金髪・色白・豊満、らしいのでBoleyn〜の方が近そうです。
アンは今回のジュヌヴィエーヴにナタリーの面影をほんの少し感じることが数回あったので期待大。
トレーラー観る限りでも好みにかなりはまっていそうです。ああ楽しみ!

さすがにビデオスルーはないよね…?

テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

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