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2008.04.14 (Mon)

ハムレット

Hamlet
ウィリアム・シェイクスピア 著
イギリス
福田恆存 訳
新潮社

To be or not to be, that is the question.


デンマーク王の急死により、王の弟クローディアスが新王となり、前王の妃ガートルードを娶った。父の死と母の早い再婚に心を痛めていた王子ハムレットは前王の亡霊と会い、クローディアスが兄王を毒殺したことを知らされる。復讐を誓うハムレットは狂気を装い、周りの者たちは彼の気がふれたと騒ぎ悲しむ。


ほんのりイギリスフェア中みたいです。微妙に。
いやまたすぐ変わるんだろうけど。


ハムレットに対しては、広辞苑の「ハムレット型」の記述からうじうじひきこもり男という思い込みが強かったんですけれど、別にそんなに。
普通に機が熟すのを待つ様子にも見えたのでこのボンクラがァとは思いませんでした。
復讐というとがむしゃらに敵を討つというより用意周到に策をめぐらせ徹底的に相手をひねり潰す図がイメージされてしまう頭なもので…

むしろパパンの亡霊のほうに、けしかけるだけでフォローも何もなしかよと言いたい(笑)
あなたが出てこなければそれなりに丸く収まっていたんですから、どうでしょうここは涙をのんで妻と息子を見守ったらどうですかとか進言差し上げたい。
せめて妃には姿見せてあげればいいのに。
ていうか直接弟のところ現れて怯え死ぬようにすればいいのに(悲劇になりません)

苦悩する弟王の方が人間くさくてむしろ好感度、てのも変だけど大。
思えばこの人の立場はマクベス的だなあ。
ということはハムレットが直接手を下さずとも、遅かれ早かれやっぱり自滅したんじゃないかしらね。


そういえばチャン・ツィイーの『女帝』はハムレットの翻案だったけれどまさに翻案というか。
性格が全然違うからなあ。皇太子の方がむしろハムレットよりハムレット型に思ったわ。
だからかあれだけシチュエーションがハムレットなのにそこまでハムレットらしさを感じなかったかな。
だけど観る時にすでに話を知っていたら毒入りの杯とかもっとハラハラに観られていたのかも。その辺はちょっと惜しいですね。


「さようなら、私のいいひと!」(p147)
オフィーリアの狂乱の場面は哀れだけどとても美しいですね。だから余計に哀れなのか。
たくさんある水面のオフィーリアの絵(ミレーの、綺麗だけど薄目で怖いと思うのは私だけですか)にはBGMとして『Scarborough Fair』がとても似合うと思います。メロディーがね。
歌詞は私の脳にはよくわからないので…あ、 “He(She) once was a true love of mine” とかはぴったりかもよと無理くり。。

今回もとことん全滅しましたね〜。
四大悲劇ラスト『オセロ』の全滅っぷりはどうなのか、今から油断の許さない状況です。でもいつ読むかわかりません。

今回の解説はともかく「シェイクスピア劇の演出」は意味わからんかったなー。難しい…
でも「ハムレットの矛盾は人生の矛盾」ていうのはなんだか納得した。
だから読みが浅いだけかもしれないけど、私の目にはハムレットはそんな支離滅裂な人には見えなかったです。
物語にこの論理持ち出すのは反則だとは思うけど。

テーマ : 海外小説・翻訳本 - ジャンル : 小説・文学

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