2006.10.27 (Fri)
リア王
King Learウィリアム・シェイクスピア 著
イギリス
福田恆存 訳
新潮社
ブリテン王リアは高齢のため退位するにあたって、娘3人に己に対する胸のうちを語らせる。甘言でリアを喜ばせる姉2人に対し、末娘コーディリアは率直な物言いをし彼を激怒させ、勘当同然の身でフランス王のもとへ嫁いでいった。姉2人に頼り余生を送ろうとするリアだが娘たちからの裏切りに遭い、怒り苦しみ、悔いながら破滅へと向かってゆく。
「お父様をお慕いする気持ちは、とても言葉では尽くせませぬ」(p12)という姉の言葉と
「心のうちを口に出す事が出来ませぬ。確かに父君をお慕い申し上げております」(p13)というコーディリアの言葉。
たいした違いないように思えるんですけど…
どんなにフォローされてもやっぱり「王がバカなんじゃん」と思わずにはいられません…
『マクベス』は燃え上がる野心とかそれでも消えないチキン心とかは、私なりにわかるつもりなんですが、こっちは無理やり感否めない。
姉たちの腹のうちは探れなくても、コーディリアの真心ぐらいくめないのかいとどうしても思ってしまいます。
それでもたたみかけるようなラストはマクベスより好きかな。
自分の愚かさを悔いながら、コーディリアに詫びながらの王の最期は壮絶で、素直に圧倒されました。
ただ王本人や姉2人はともかく、コーディリアやグロスター伯爵はかわいそうだ…(ノд`)つらい。
勧善懲悪というか因果応報が好みなので…
しっかしいくら誠実でも表に出さないと伝わらないもんだね。
そのへんはコーディリアも愚かだね。
それでも王のあの対応はどうかと(無限ループ)
道化の存在がかなりこの作品に何か深みを与えているらしいんですが、私にはさっっぱりわかりませんでしたよ…
「リア王のあの振る舞いは認知症の症例」
→姉たちのようになだめすかす対応がよろしく(裏切りは別として)
コーディリアのように諫めるのはNG
という説?を見ましたWikipediaあたりで。おもしろいなあ。
ぜひ舞台を観てみたいと思いました。
難しいらしいんだけどね。ラストを肌で感じてみたい。
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