2007.12.30 (Sun)
スイッチ
スイッチ望月花梨 著
日本
白泉社
名倉絅(けい)は昔から“先生”が苦手な中学3年生。親友の梢は担任の広田先生に恋をしているが、彼のことも例に漏れず避けがちだった。ある日梢は不注意から広田に怪我を負わせてしまうが、その事故をきっかけに絅の先生に対する見方が少しだけ変わって…
思春期といえば望月花梨、望月花梨といえば思春期。
それでもって望月花梨といえば毒。
私の中でそういうイメージなのですが、これは彼女の作品の中で一番そういう彼女テイストは薄い作品かも。
クセはかなりないですね。
どちらかというとそういう毒気より、この作品はチラリズムによるエロティシズムの探究、て感じ。
そして私チラリズム大好物ですから(笑)
それこそ全然そういう描写ないのですよ。でもえろいの。
先生+生徒もの、という使い古された設定だけど、この設定からして抑圧を生んでる。
お互いの想いやら我慢やらがぎりぎりまで蓄積されて、ものすごい色気がにじみ出てます。
主人公のケイちゃんがとっても可愛い。
主張激しくなくて健気で好感が持てます。
それでもさすが望月花梨というべきか、やっぱりはしばしで10代なんだよね。
この年頃にしては大人な彼女だけど、それでいてあの時代特有の自意識過剰とか痛さとかそういうのがあって。
それと雨の校舎とかの描写があいまってものすごく郷愁めいた思いに駆られます。
雨の校舎の他に雪で薄暗い特別授業、逃げ水の回の境界を感じるケイちゃんの表情、「きっと忘れない あの気持ちが向かっていく感じは」
他にもあるけどこれらのシーンは本当に秀逸!
広田の大人ゆえの怖さ?あの回は初見のときよりリアリティを感じられたな。
これも年取ったからかしらね…もはやケイちゃんより広田に年近いんだよね自分(ノд`)
本来こういう漫画はケイちゃんと思いが同化して広田にきゃあきゃあいうテンションなんでしょうがこれはどちらかというと広田…というかおっさん目線になりケイちゃんにでへでへする感じです(えー)
おかしいな…今はともかく初見のとき私未成年だったのにな…
上に述べた探究の成果は最終回で開花してますね。
最初は何も考えずフンフン読んでたけど、深読み意見を知ってからはあらゆる描写がその仮説に繋がっていってもう心憎すぎる!どきどき。
そして2巻のおまけ見開きね。もう一つの開花。あれはすごいよ!!
当時2chは小さなお祭起きてたよ(笑)
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