2007.12.15 (Sat)
続あしながおじさん
Dear Enemyジーン・ウェブスター 著
アメリカ
松本恵子 訳
新潮社
同シリーズ:『あしながおじさん』
ジュディは、かつて自分が育った孤児院ジョン・グリア院の改革権をプレゼントされる。実際に改革を行う院長として指名したのは、学生時代からの親友サリー。いやいや始めることになった仕事だが、徐々にサリーは院長としての実力を発揮していく。
いやー読書って楽しいですね! と久しぶりに思いました(苦笑)
つくづく自分は少女趣味だと再確認。再確認するのなんどめだナウシカ
邦題の2匹目のドジョウ狙ってます感がありありと感じられ、
(直訳で十分惹かれるのになあ。一筋縄じゃいかない感じが可愛らしいじゃないか)
加えてジュディが主役じゃないという時点で読む気皆無だったんですが、とても面白かったです。
以下はネタバレのつもりはないが微妙なところだよ
【More】
サリーの利発さ、ポジティブさに何度も感心したし、ドクトルににやにや。
坊ちゃんといい、パーシイさんといい、このシリーズ可愛い男性多いw
「ああ、サリー、あなたは私が鉄でできていると思っているんですか?」(p307) …たまらないyo!(´∀`*)
孤児のことを思っていながらも自分のお楽しみというかテリトリーもちゃんと確保しているあたりが現実的でいいなと思う。
2chでも語られているんですけど、滅私奉公では続かないよね。
ジュディの幸せなその後が垣間見れるのも嬉しい。
ただ、そのライフスタイルというか「奥方ジュディ」には特に魅力は感じなかったな。
いや、普通にうらやましいですけどw
精神疾患やその遺伝について、今の感覚では大声で言えない意見とかもばしこばしこ書いてあるんですけど、書かれた当時では普通の認識だった、ということを肝に銘じていなければいけないですね。
褒められたことではもちろんないけれど、当時の上流階級の人たちがそういう考え方になってしまうのは仕方がなかったと思う。
捏造された?とはいえデータがあるわけだし、遺伝説が確固たるものならば自分たちの一族からはそういう人間が出る心配がないわけだし。
私自身もこういう問題を真正面からじっくり考えたことないので、彼らが間違っていようが批判する資格は少なくとも私にはない気がするよ。
ただそれでもサリーの発言にはドキドキする箇所あるな。
児童書のカテゴリだけどこのあたりはある程度の認識を持ってから臨まないといけないと思いました。
そしてこのあたりは、ウェブスターの私情も少なからず入っているかもねとのこと。
2chのあしなが板は勉強になります。
前作と比べると、テーマ的に必然なのかもしれないですけど重めかな。
孤児たちが自分のドレスを持つ、自分でお金を出して買い物をする…、そうした場面を読むたびに素直によかったなあと思いつつ、うまく言葉に言えないものがのしかかってくるような感じで考えさせられるのでした。
でもそれを嘆きながらもさらにこの場所をより良くするためにはどうしたらいいのかと常に前向きなサリーが気持ちよくて好き。
そして例のごとく恋模様にもキュンキュンします。描写が可愛すぎる。
乗じて前作と漫画を読み返し、はぁ、とため息。
そしていい年こいて児童文学と漫画にときめいてるよこんな夜更けに、と我に帰る27時。ドハァ。
(071222追記)
書き忘れ追記。2点思ったこと。
今回は前回と違って、基本相手の返事や相手との直の交流がある(ジュディ&坊ちゃんの場合はジュディが認識してないから違う)けど、それはサリーが手紙に書くことではないから彼らの交流全てが本には表れず、部分見せになっているところが面白いと思いました。サリーがかなり前から楽しみよと書いていたジュディとの再会なんて、実際会う瞬間は飛ばされ次の手紙でこの間は楽しかったと書かれているところとか。
あと、少し違うけどラストのジュディへの手紙からドクトルの手紙に続いたところで「ジュディへの手紙にはこんなこと微塵も書いてないわよ!」とか書いてるところもすごく好きだなあと思ったよ。
サリーがジュディの過去を知っている…それだけ二人は心を許し合える仲なんだねと改めて感じて嬉しくなったり。言わないで済むっちゃ済むことだもん。
いつ話したのだろう、ジュディの覚悟は、サリーの反応は…といろいろ気になる。
きっとサリーのことだから驚きはしつつも受け入れたんだと思うけど、今まで自分の全く知らなかった世界だから一言で“驚き”と言っても相当なものだろうな、でも縁がなさすぎていまいち実感として沸いてこないかもな、とか考えてしまいますね。
だからこういう(いかにも感想ぽい)こと書き忘れるなよ自分。
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