映画とか本とかの感想をぺちゃぺちゃ書いておくところです
ざ・ちぇんじ!
2007-09-28 Fri
ざ・ちぇんじ!
山内直実 著
氷室冴子 原作
日本
白泉社

時は平安、権大納言家には二人の子がいた。一人は利発で才あふれる綺羅の若君、もう一人は内気で奥床しい美貌の綺羅姫。幼い頃から宮廷の評判高く、それぞれの元服・裳着も帝直々のお声掛けによるもの、と都人の羨望を集めてならない。しかし父君の権大納言には頭の痛い日々が続く。それというのも若君と思われているのは姉君、姫君とされているのは弟君であったのだから…


異性になりすます、っていうのは「てかバレんだろ」という脳内つっこみを始終入れてしまうのでいまいち読もうと思わないんですけど…
2chうろうろしてたら読みたくなりました。ネットは誘惑が多くて恐ろしいね!

お話うまいなあ、とうなってしまう。
無駄がないすっきりとした印象を受けます。
古典の『とりかえばや物語』をベースにしてあるらしく、あちらこちらのサイトで原作との相違点を提示してくれてるんですが、それらの変更によってきちんと現代人…というか主な読者層である少女たちの感覚で違和感なく読めるようにしてくれてるみたい。
そして原作を読む気は結構失せてくるw

現代人の感覚といえば、尚侍出仕だとか女御入内だとかが政治の“議題”であることもいまいちすっとはなじまない…
うーんなじまないは言いすぎかな。すげえな平安時代とかそんな感じ。
尚侍はともかく嫁入りの判定を貴族たちがあれこれ言うんだからねえ。
この時代に私情の一切入らない、公共事業とかそういった政治はどれほどあったんだろう。
そんなん今もねえよとか言われたらそれまでですけど。


登場人物たちのピュアピュアぶりに似つかわしくなく、意外とストーリーはヘビーだったなあ。
姉の綺羅君が無知(と書いて罪つくり、もしくはバカと読む)ゆえにとった行動なんかは滑稽でおかしみを誘うけど相当な苦痛のシーンでもあるわけで、かなり切なくなってしまった。
そして主上への最後の言葉が重なる…うひゃあ。

ああ、京都行きたい…
それにしてもあけすけなお話でした。
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