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マノン・レスコー

2007.07.21 *Sat
Histoire de Manon Lescaut et du Chevalier des Grieux
アベ・プレヴォ 著
フランス
河盛好蔵 訳
岩波書店

“マノン”といったら藤井隆が八景島で歌ってたことをまず思い出すのぞみです。多分少数派だよね…
『椿姫』でその名が出て以来ちょっと気になってたので読んでみました。

良家の子息デ・グリューが17歳の時、マノンという美しい娘に出逢う。二人は恋に落ち共に暮らすが、身分の差、マノンの享楽を好む心、そしてデ・グリューの彼女への想いから、この恋は悲劇へと向かってゆくのであった。
いつもに増して情緒ないあらすじでごめんくさい


超・恋は盲目物語。
いやわかるのよ。
常にデ・グリューに(とって)は他の選択肢はなかったと思うし、あそこまで人を好きになれるのは貴重だと思う。
ただ、助力を頼む時がうざったい。ごちゃごちゃ抜かしてんじゃねえよ!と思ってしまう…
いやまだコドモなんだけどさー。

おつむのあまり強くなさそうなマノンさんですが、
「パンに不自由しながら人は恋を語れるでしょうか」(p74)
デ・グリューに美人を遣わせて「暫くの間でも彼女があなたの退屈を紛らすことができるように、私は心から願いました。なぜかと申しますと私があなたにお願いしますのは心の操なんですから」(p165)
とかはもう、爽快で気持ちいいです。
この辺が娼婦型と言われる所以なんでしょうが、現実社会に生きるならば目を閉じれない真実だと思うわー。
心から愛している男がいるのに、お金に走る…文学で目の当たりにすると刺激的(゚д゚ )
デ・グリュー本人も「恋は財宝よりも富裕よりもはるかに強い。けれど恋はそれらの力を借りねばならないのだ」(p119)と語ってるしね。
恋に身を滅ぼす人間でありながら、このリアリズムは好きだ。


といいつつ、もうこいつら頭弱すぎとうんざりしながら読んでいたんだけども舞台がアメリカに移ってからは面白く感じた。
言ってることと感覚が矛盾してる気もしますが…いよいよメロドラマなんですけど美しくて好きですわ。
少しの間でも安らかに満たされてよかったね。

マノンがフランスにいる時に殊勝な気持ちになっていれば…と思わなくもないけれど、望めばたやすく女王様の暮らしが出来た人間には無茶な話ですね。
一度お目にかかりたいものです、その天使の美しさに。
だけどそのわりには ~のような髪 だとか ~のような瞳、肌! といった描写はないのね。ネットでの指摘を見るまで私も気付かなかったんだけども。
ただ美しい、清らか、とかのみ。だから読み手は勝手に自分のタイプをあてはめられるわけで、マノンは全ての人に美しいと感じられる女性になるわけだ。


というわけで読了したわけですが、これをマルグリットに贈ったアルマン…意味深というかそのまんまというか。
そう抜かしつつ結構忘れてるのでもう一度再読してみないといけないですね。

ファムファタールを描いた最初の作品らしいけれど、なぜかそういった面はあまりマノンからは感じなかったなあ。
ちなみに私の中の悪女No.1は『痴人の愛』のナオミです。
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