映画とか本とかの感想をぺちゃぺちゃ書いておくところです
観用少女
2007-07-12 Thu
観用少女
川原由美子 著
日本
朝日ソノラマ

目玉が飛び出るほど高価で、日に三度のミルクと週に一度の砂糖菓子、そして愛情で育つ観用少女(プランツ・ドール)。彼女たちはその極上の笑顔で人々の心をとらえて離さない。そんな不思議な生きる人形と彼女たちに魅入られた人間たちのオムニバス。


タイトルだけだと変な話っぽいよね…(苦笑)いや十分不思議系ではあったけれど。

とにかく少女(と書いてプランツと読む)たちが可愛い。
ホニャーとなってしまうわ。
だけど彼女たちの笑顔って微笑で、満面の笑みって皆無に近い。
しかも基本的に喋らないものだからちょっと不吉な感じがして、そこがまた魅力的だと感じてしまう。
つくづく人間の少し不健全なところをくすぐるなあと思うよ。
プランツが求められてる状況自体ちょっと病んだ感じがするもんね〜。
ペットとか綺麗な絵画、ぬいぐるみのように、ただそこにある、いるだけで人間をプラスの方向へ連れて行ってくれるような存在なのかな。
つまり元から満たされてる人には必要ないだろうし。そんな人が世界にどれだけいるのか謎だけどね。ていうかこの文の方向性も謎になってきてるね。

まあ堅苦しく考えず、別世界に連れて行かれる感覚を素直に楽しめるお話だと思います。


サブタイトルもなんか好みのものが多い。
あ、『ラッキードール』は龍宮を絡めたタイトルにしてほしかったなとかは思うけど。
明るい話もいいけど暗めのが好きかな。
第一話『食卓のミルク』だけちょっと色が違うよね。
オチには(゚д゚ )となったけどこの話が一番現実的なのかもw
全体的に扉絵だけだとホラーっぽいんだけど(お人形の話だしねー)『ポプリ・ドール』はばっちりホラーですよね!きゃーあ。

『スノウホワイト part2』『天使の役作り』『嵐』『ミッシングドール』『メランコリィの花冠』が特に好きかなー。
メランコリィの花冠、“甘美な憂鬱”を与えている間はずっと黒バックなのが芸細か!
オチも好き。あのオチじゃなくても好きだったと思うけど。
しっかしあのおっさん、甘美な憂鬱なんてフレーズ口にする柄じゃないよなー。
欲を言えば、開花のシーンこそカラーで観たかった。


あとプランツ以外、名前が出てこないというのもいいですね〜。
しかも自然だったよ。
言葉なんてどうでもいいような、だけど言霊を重く受け止めてしまいたくなるような、そんな感じ。

それにしても受け入れられるタイプの絵でよかった。ここ大事だよね。
漫画という媒体が一番合ってるストーリーだと思う。うっとり。
うっかりスーパードルフィーとか買わないように気を付けたいです。
うっかりで買える財力はありませんけど…この時点ですでに目玉出る。
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