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モンテ・クリスト伯

2006.09.07 *Thu
Le Comte de Monte-Cristo
アレクサンドル・デュマ 著
フランス
山内義雄 訳
岩波書店

映画:『モンテ・クリスト-巌窟王-』
アニメ:『巌窟王』
漫画:『巌窟王』

4月に公開された『Vフォー・ヴェンデッタ』が良かったので
劇中に登場した『巌窟王』の原作である本書を読んでみました。

ちょっと!なんておもしろいの!

最初はまあ面白そうと思いながらも堅い文章に読みも進まなかったのですが、巻を追うごとにどんどんスピードアップ。
折り返しを過ぎた時点ですでに早く続き読みたい!でも読むのがもったいない!というジレンマに悩まされました。
以降は駆け抜けるように。
ちょっとこんなに面白いお話読んだのは数年ぶり、いや今までで初めてかもです。
このBlogをこういう感想で始められて幸先いいような後が怖いような。

才あふれる若き船員エドモン・ダンテス。約束された将来、美しい婚約者と順風満帆だった彼の人生に暗雲が立ちこめる。嫉みや野心、保身に走る男たちの仕業により、彼は牢獄生活を余儀なくされる。奇跡的に脱出に成功した彼は莫大な富と権力、計略でかつて自分を陥れた者達への復讐を開始する…

あらすじから主人公はいつか日の目を見るだろう、とわかっていても
冒頭の不遇っぷりは読んでて結構つらかったです。
そして脱獄、華々しい生活、綿密な復讐計画!
「主よ!あなたのなさる復讐は、ときにはずいぶん手間どります。
 しかし、それは、それがさらに完きものたらんがためなのです」
(6巻・p67)
この言葉通りの周到すぎる復讐劇には本当に手に汗握ります。
実際ここまで関係者集結するかよ、とか思いつつも引き込まれてしまう。

復讐すべき相手が多すぎるので(苦笑)、その報復のかたちも様々。
ゆえにたくさんのエピソードがあって、ひとつひとつ読み応えありでした。
はみ出し者たちの攻防、外国での裏切り、一族の変死…なんでもござれ。


…細かいところも書きたくなったので以降伏せです。ねたばれる。


数々の復讐の中で、最初のカドルッスへのものが一番ぞくぞくきたかもしれない。
ただ奪うのではなく、殺すのではなく、主を省みなかった相手を
痛烈に反省させながら息を引き取る様を見つめてゆく。
そしてそのあとの「これで一人!」という台詞。たまらんね。

気になっていたのはアルベールを敵の息子と見ていたのか愛する人の息子と見ていたのか。
それが途中までわかんなかったんです。
そもそもメルセデスを純粋に愛する人、と見ていたのかも全然わからなかったんですけど。
伯爵と彼女の会話はどの場面もどきどきしたなぁ。
邂逅と別れの場面はまじ泣けた。
あと舞踏会でエスコートを頼まれて動揺するところとか。きゅん。

ヴィルフォール、彼の正議論は自分が絡んだ途端に弱々しく破綻するのですが
わかっていても普段振りかざす理論はご立派ですね。ほれぼれするほど。
その落差がエドモン側に移入してる私の目から見ても痛々しい。

まるで(シンデレラ+ジュリエット)÷2のようなヴァランティーヌ嬢。
いつまで死んだことにしてんのさー
あまりにも引っ張りすぎてアラ本当に死んだの?とも。
伯爵はSですね…(え)
確かに谷(不幸)がなければ山(幸福)はないのだけど。

マクシミリヤンとロミオは即座に死を選ぶ。
メルセデスは生き続ける。
彼らの違いは
・恋人の死を正面から叩き付けられたか否か
・男か女か
どっちの要素が強いんだろうね…?

ところで仮死状態になる薬(しかも長時間持続型)て本当にあるんでしょうか。
少し見てみましたけど、なんかうまく探せなくて。
適当にぐぐってたら
言葉とは人間が使う最も強い毒薬である
とかお言葉出てきちまいました。
そんなに気になる話題でもないのかな。。
とりあえず、こういうのだけ。
お医者さんが見たことないんだったら、やっぱりないのかなぁ。
まあ、あったらなんとも犯罪めじろ押しな気がしなくもないけど。
ちなみにミトリダート法もああうまく使えるかは微妙なとこらしいですね。
まあ毒物って無数にあるからそりゃそうか。

エデがめんこい。
単なるおひいさまと思ってたら凛々しい美しい姫君なのですね。
愛で救うんですね。ロマン!

『V』を鵜呑みにしてたのでラスト面食らっちまいました。
あの巌窟王とは、ラストが違うそう。
み、観たい…!でもツタヤなかった…(涙)


まとまりがつかなくなってきました…
書き直せたら書き直したいです…って初回からかよ。。
普段はもっと適当に流す感じの感想を書くと思います。



(060913追記)
全編読了後、ぱらぱら1巻読み返し。

全て知った後だとエドモンとメルセデスの幸せなひとときのつらさ倍増。
7冊に及ぶ物語で曇りなく幸せなのはここだけ…。・゚・(ノд`)・゚・。
結局彼はメルセデスにも復讐をしてしまったんですね。本人が望んでいたかはわからないけど。

「主はあなたをわしに遣わされて、父親になれない男、自由になれない囚人、
 この二つを同時に慰めてやろうとなさったのだ」
(1巻・p342)
ここ救われるな~。ああ…
忌まわしい十四年間の牢獄生活のなかの唯一の光というか。
こみあげるものがあるとですよ。
COMMENT (8)  TRACKBACK (4)  EDIT | 

COMMENT

こんにちは。『モンテ・クリスト伯』で検索してこちらに伺いました。私は何度目かの再々読ですが、先日読みはじめたところです。ほんとに面白いですね!
2006/09/14(木) 21:22:26 | URL | narkejp #flFdlPW. [Edit
>narkejpさん
こんにちははじめまして~。
本当に面白いですよね。今まで長くて避けてたのを後悔しています。。
私ももうちょっと時間をおいたら再読したいですね。

コメントどうもありがとうございました!
2006/09/14(木) 23:59:51 | URL | のぞみ #aEmTB4nk [Edit
だいぶ読み進んだので、トラックバック3個送りましたが、1個しか表示されなかったようですね。短時間に複数個のTBなので、スパムと判断されたのかな? 今、ボーケール旅館のやりとりが終わり、モレル商会の不運のところ。ファラオン号が沈んだという知らせに、乗組員が助かったと聞き、「打ちのめされたのが私だけで良かった」とのセリフに思わず・・・いいエピソードがたくさんありますね。
2006/09/30(土) 15:37:48 | URL | narkejp #flFdlPW. [Edit
>narkejpさん
うわあ!トラバありがとうございます(^o^)
スパム対策…今のところ変なコメントやトラバ被害とは無縁で助かっているのですが普通にいただいたトラバまではじいてしまうのは問題ですね…
モレル商会の不運ということはこれから本格的に面白くなっていきますね!私は序盤はエドモンとファリア司祭の絆にほろりでした(ノд`)
narkejpさんの読書記これからも楽しみにしてます!トラバ返しもv
今日は取り急ぎご返信だけ。。
2006/10/02(月) 23:42:54 | URL | のぞみ #aEmTB4nk [Edit
これで二人!
エデが立派ですね。四歳のときに亡くした父のかたきを取りました。でも、四歳で奴隷の身分に落ちても誇りを失わない、相当に良い教育を受けた、という感じがしますね。どんな人が親代りをつとめたのだろうと興味があります。まさか、エドモン・ダンテスがおむつも替えたはずはないし・・・
2007/01/06(土) 16:46:26 | URL | narkejp #flFdlPW. [Edit
>narkejpさん
彼女にはただただ恐れ入るばかりです。確かに骨の髄まで王族、という感じですよね。どこかの商人が後宮に入るための教育をした(うろおぼえ…)、とのことですがどんなものだったんでしょう。フェルナンへの復讐心も誇りを失わないことへの、大きな支えだったんでしょうね。エドモン…未来の恋人のおむつは替えてほしくないな~w
2007/01/06(土) 21:14:47 | URL | のぞみ #aEmTB4nk [Edit
読み終えました!
ついに全巻読了。この長さがたまりませんね。充実した時間。トラックバックします。
2007/01/12(金) 21:24:20 | URL | narkejp #flFdlPW. [Edit
>narkejpさん
読了おつかれさまです~内容、長さともに濃いですよね、あらためて。
読書は出会い、一期一会だということを久々に思い出せましたv
2007/01/12(金) 22:28:05 | URL | のぞみ #aEmTB4nk [Edit

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ただいまアレクサンドル・デュマの大作、『モンテ・クリスト伯』の第1部の前半を読んでいます。航海の途中で商船ファラオン号の船長が亡くなり、20歳を過ぎたばかりの若い一等航海士エドモン・ダンテスが船長の代わりを務め、年老いた父の待つ母港マルセイユに帰ってきます
2006/09/30(土) 15:30:16 | 電網郊外散歩道 [Del
モンテ・クリスト伯〈1〉アレクサンドル デュマ (1956/01)岩波書店 この商品の詳細を見る満足度:★★★★★lairの希実ちゃんからお借りしまった。随分と長い間借りちゃってごめんね。おかげさまで素敵な本に出
2006/12/03(日) 02:22:33 | ぱらのいあ [Del
デュマの『モンテ・クリスト伯』、集英社世界文学全集版・第三巻が大詰めに来ています。もうすぐ読み終えるのが惜しいくらいです。--ギリシャのアリ・テブランの死はフェルナンとよばれるフランス人の裏切りによるものだったとする新聞記事をめぐって、ボーシャンは自らジャ
2007/01/06(土) 09:53:58 | 電網郊外散歩道 [Del
エドモン・ダンテスを14年間土牢に閉じ込めた四人のうち、カドルッスは刺されて死に、フェルナンはピストル自殺、ヴィルフォールは発狂しますが、残る一人、ダングラールはどうなったのか。もとはといえばこの男の恨みと嫉妬心がすべての発端です。しかし、ヴィルフォールの
2007/01/12(金) 21:25:08 | 電網郊外散歩道 [Del


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テンプレート配布者:サリイ  ・・・  素材:TripISM
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つらつらおぼえがきブログです。
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