明治19年。鹿鳴館での天長節夜会を控えたその日、伯爵夫人朝子は侯爵夫人季子より依頼を受ける。侯爵令嬢顕子の恋人である久雄が朝子の夫・影山伯爵の命を狙っている、どうか若い恋人たちのため久雄を思いとどまらせて欲しい――久雄の父が清原永之輔という反政府派のリーダーということを知った朝子は、季子の申し出を二つ返事で承諾する。