lair

映画とか本とかの感想をぺちゃぺちゃ書いておくところです
06≪ 2008/07/ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫08

ボルベール<帰郷>

►2008/06/16 

Volver
ペドロ・アルモドバル 監督
2006年 スペイン 121min

女たち、流した血から、花咲かす。


ライムンダ(ペネロペ・クルス)は娘パウラ(ヨアナ・コボ)と夫パコ(アントニオ・デ・ラ・トーレ)とマドリードで暮らしていたが、ある日突然パコは失業してしまう。数日後、肉体関係を迫ってきたパコをパウラが殺害するという事件が発生。娘を守るために夫の死体を隠すライムンダ。同じ頃、故郷ラ・マンチャから自宅に戻ってきたライムンダの姉ソーレ(ロラ・ドゥエニャス)は、思いがけない人物と再会を果たす。


途中まで「うーん悪くないけど何とも言い難い…あ、でも色彩はすごく綺麗だな」ぐらいの感想だったんですけど終盤ぐっときました。面白かった。
ファンタジーなのかなと思って観てたけど違ったね。生々しい。


以下はほんっのりとネタバレ

>> ReadMore


なんといってもペネロペ・クルス熱演だなあ。
いや、熱演は全員でしたけどね。
どうでもいいけど親子似てないよな…なにこのペネロペ引き立て的な
ライムンダについて結構身勝手だなと見てたんだけど、パウラを守るために必死だったんだよねと好意的な視点に変わってました。
ライムンダ・パウラでももちろんだけど、、イレーネ(カルメン・マウラ)とライムンダを見ているといくつになっても子供は子供、母は母なんだなあと強く感じた。
ものすごく郷愁に駆られておかあさあん(ノД`゚)という気持ちになった父の日の夜更け。

『Volver』を歌うシーンはよかったなあ〜。じわじわきた。


ライムンダが墓標を彫っていたというのもなんだかこみあげるものがあったよ。
曲がりなりにも夫だったんだもんね。
埋めたとか処理したとかじゃなくて葬ったに近い感覚だったようで少し救われた気分。

だからといって罪の意識や生活の不安は消えたわけじゃないだろうし、完全なハッピーエンドではない。
それでもなんとなく希望を感じさせてくれるラストでよかった。
「ママ、話したいことが沢山あるの」
この一言を回想するだけでちょっとうるっときそうだ。
Return <<

テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

その他ヨーロッパ映画 | Comment(2) | Trackback(0) | Top ▲

題名のない子守唄

►2008/02/17 

La Sconosciuta
ジュゼッペ・トルナトーレ 監督
2006年 イタリア 121min

早稲田松竹
153s SRD


北イタリア、トリエステに現れた異国の女イレーナ(クセニア・ラパポルト)。掃除婦として働き始めた彼女は、ほどなくアダケル家にメイドとして雇われる。申し分ない仕事ぶりで夫妻(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、クラウディア・ジェリーニ)の信頼を得、一人娘・テア(クララ・ドッセーナ)の心をも確実に掴むイレーナだったが、彼女が雇われたのは偶然ではなかった。さらに不穏な影がイレーナに忍び寄り…


どんよりとする映画だろうなとは思っていたんですが…
予想以上のヘビーさ。冒頭からウヘァ。
怖かったわあ…


ネタバレ回避。

>> ReadMore


過去は断片的にしか描写されず、それが余計に恐怖心をそそる。
暴力サンタと「立つのよ!」がトラウマシーンです。
だけど暴力ふるってハイ終了なのがいまいちよくわからなかったなあ…
サラミごっこもさあ、ねらいはわかる(気持ちがわかるとは書けない)んだけどね。
ひどいよ…こわいよ…
子供や動物絡ませるのは反則(´д`)

そしてジーナ(ピエラ・デッリ・エスポスティ)の目がぎょろりと動くところも軽くホラー。


最初はテアを傷つけるor家庭を引っ掻き回すことが目的だと思っていたから何とも思わなかったけれど、そうでないなら奥様に「出産したとは思えませんわ」なんてひどい。
思わず嫉妬心が出たんでしょうかね。

彼女がしたことと彼女が願ったこととのギャップは、より切ない気持ちにさせるというより「他に方法なかったんかな」と思ってしまう。
実の親子だとしてもあんなことをする権利はないし。
実際お腹痛めて産んだ子が愛しいのはわかるつもりだし、「年齢しかわからないからあとは想像ね」とかいったシーンでは少し胸にきたんだけど。
それでも人を不随にさせたり、殺したり、妻や母親を奪う資格はないからねェ…
彼女の立場に立ったことないくせにと言われたらどうしようもないけど。

あと、「やられたらやり返す」はともかくとして「手近なものに仕返しするの!」はちょっとトンデモ子育てでしょ(゚ε゚)
獅子のような女ですね。

だけどテア可愛かったな〜。お人形さんみたいだった。
ませた口調もぷくぷくほっぺも愛らしい。
この子は何を思ってお芝居してたんでしょうね…

主役のクセニア・ラパポルトもすごい役者さんだなあ。
くたびれた美人、というのがすごく出てた。
凄みのある演技だった。


そしてあのオチ…
冒頭で言うほどの秘密なのでしょうか。
いや、衝撃はものすごいけど。
そもそも必要な秘密だったのでしょうか…

音楽よかったです。エンニオ・モリコーネって名前だけは知ってたけど初めて自覚して聞いた。
そういえば同じ監督・音楽担当ということで『ニュー・シネマ・パラダイス』が同時上映でした。
こちらは未見だけどどう考えても本作と食い合わせ悪そう。

ラストはなんとなくさわやかでよかった。
苦言が妙に多くなっちゃったけど観応えありましたよ〜。
中々謎のベールが取れなくて惹き込まれた。
ただ、しばらく再見は勘弁(苦笑)
1人で観なくてよかった。観終わってすぐ「怖!」と吐き出せたから。
悶々と1人で恐怖プレイバックは嫌だよー。
Return <<

テーマ : ミニシアター系 - ジャンル : 映画

その他ヨーロッパ映画 | Comment(0) | Trackback(0) | Top ▲

ボンボン

►2008/01/13 

El Perro
カルロス・ソリン 監督
2004年 アルゼンチン 97min

ビジェガス(ファン・ビジェガス)は20年間勤め上げたガソリンスタンドをクビになり、困窮していた。ある日、道端で立ち往生している女性(クラウディーナ・ファッツイーニ)に遭遇したビジェガスは、彼女の車のトラブルに適切に対処。感謝の印としてプレゼントされたのはなんと白い大型犬(グレゴリオ)。自分が食べるのにさえ苦労しているのに…と一旦は辞退するビジェガスだったが、結局は犬を引き取る。それから彼の生活に段々と変化が出始めた。


いまだに“ボンボン”がどこから出てきたのかよくわかりません…
トレーナー(ワルテル・ドナード)が勝手に出したような気がしますが彼がどこから参照したのか。
でも可愛いのでいいや。ポスターとかにもあった、車内で並んでる写真が好き。

“アルゼンチン版わらしべ長者”というから、ちょっと突拍子もない感じ・だけどそんなところも魅力なハッピーコメディ(長)と思っていたらちょっと違ったね…
犬+おじさんの絵面には終始和んでいたものの、ストーリーとしてはよくわからないかも(´・ω・`)
ラスト、再会のシーンも感動的なんだろうけど、ちょっとポカンというかキョトンとしてしまった。
ああ、そういえばそんな悩み抱えてたね…みたいな。

主役のおっさんが大変かわいらしい顔です。
小娘がおっさん相手に言う言葉じゃないですが。
でもたまに腹に一物抱えているような表情をしていたように見えて困った。
きっと私の感覚がおかしいのでしょう。


あ、スサーナ(ローサ・バルセッキ)との大人の淡いロマンスはよかったなあ。ほわわん。
飲みあとの占いっていろいろな地域にあるんですね〜。

テーマ : ミニシアター系 - ジャンル : 映画

その他ヨーロッパ映画 | Comment(0) | Trackback(1) | Top ▲

アース

►2008/01/12 

Earth
アラステア・フォザーギル、マーク・リンフィールド 監督
2007年 ドイツ・イギリス 96min

CINECITTA' CINE8
532s SRD/DTS/SRD-EX/THX


50万年前、地球に巨大な隕石が衝突し、地軸が23.5度傾いた。この傾きは四季の移ろい、寒暖の差を作り出し生命を生み出した。この美しく大きな星・地球を北極から南極へと辿り、様々な動物・植物たちの生きる姿を見つめていく。


劇場での鑑賞はこれが今年初ですね。
観るか迷っていたのだけどハコに不足なし・ちょっとくさくさしていたので。


いやあ、スペクタクルですね!
地球は大きくて、奇跡の集合体だということが改めて感じられました。
生物の3大欲求を日頃無頓着に満たしているのは人間ぐらいだということも。
命がけで生きる、て圧倒されるなあ。

狩りのところとか、その時カメラが追ってた動物目線で見てしまうから
「ああ!逃げられた」とか「ああ!捕まった」とか思ってしまうけれどどちらもまさに必死なわけで。

そうやってただひたすら生きて、他の生命を奪って生きて、いつかは死ぬのに少しでも生きようとして、同じくいつかは死ぬ子供作って…
それをもうずっと何千何万年も繰り返してきているってすごいことだよなあと思うと同時に、ここまで生命を繋ぐのはどうしてなのかなあと考えたりもした。
いや、わかるはずもないんだけどネ!ウフ!


鳥とか猿とか可愛かったー。
極楽鳥の鮮やかさと動きにはびっくり。
そしてどの動物も赤ちゃんは可愛いですねえ

音楽も壮大。
欲を言えばもう少し海中の映像も観たかったなあ。


あまりにも地球が大きくて、自分がちっぽけに思えて、少し前向きな気持ちになれたかも。少しね。
完全余談ですがうちの部署に大事なことは「まあ、いっか!」精神らしいよ。

テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

その他ヨーロッパ映画 | Comment(0) | Trackback(3) | Top ▲

山猫 ―再上映鑑賞メモ

►2007/10/06 


Bunkamura ル・シネマ シネマ2(126s DS/SRD)にて約1年ぶりの鑑賞。
一回観てる分さすがにストーリーは大分追いやすくなりました。
予習もしていったしね!って前回購入したプレス読んでみただけですが。


ああ…やっぱりかっこいいよバート・ランカスター。
プレス読んでたときは正直「あれ…?こんなだったっけ…?」とか思ってたんですが。
山猫ってより熊っぽいよなとか。
スクリーンで再会したとたんやっぱりしびいい!かっこええ!なモードに。

今回はアラン・ドロンにもちょっと開眼したり。
前は気にも留めなかったんですが色っぽいなあと。
口角片方だけ上げた表情がおぉ…ズキュウンみたいな。これが世の女性を虜にした美貌ってやつですか。
髭はないほうがいいな。だけど伸ばしてるの見て公爵がウ〜ンマンダムみたいな表情になってるところはとてもスキ。


そして改めて女性陣のアイメイクが怖い。
クラウディア・カルディナーレのナチュラルメイクを見てみたいよ〜。
アンジェリカは堂々としてるイメージがあるけど登場時のおどおどもすっごいかわいかったわあ。
それでもってつくづく品のないキャラクターだ(笑)


話を追いやすくなって、サリーナ公爵に酔いしれ、彼の言葉に切なさを覚えつつも作品全体から放たれるラグジュアリーなオーラに身を任せた感じでした。
ただただ気分がいい。

惜しむらくは環境だなあ。
ブンカムラは好きなんだけど単館系は多くが椅子が小さくて。
前の人の頭で字幕読めないよ…
そしてアンジェリカ並みに下品に笑うおばちゃんたちがおりましてね。
きっと家でワイドショー見てるときもTVに向かって話しかけてるんだろうなあ…ったくよう。


公爵のお風呂シーンに違和感を覚える…
「失礼しました」って言ってるけどさ、浴室に入ってったんだから当然予想つく状況では?
どういう意図であのシーンが出来たんだろう。
あのへんさすがバイだなあとか思ってしまうんですが私が敏感すぎるのかな。
“老”公爵というけど普通にどきどきしてしまいますよ公爵の入浴シーン(笑)すてき。

重厚な感じがあるけれど意外とコミカルなエッセンスも多いのね。
くすくすしてしまう箇所結構あり。
(そのたびにアンジェリカおばさんズがお笑いになり、例のお食事シーンのようなどっちらけを体感することも出来ましたよコンチクショウ)

舞踏会のシーンは相変わらず素敵だったけれどかなり人がわらわらしてたなあ。
扇子の扇ぎ方が半端ない。
基本夜明けまで行われるものなのかしら。
オール×週3てそらつらいわ。老人じゃなくても身が持ちません。

ドン・カロジェッロを観ているとなんだかね…
どんなに努力してもあの中では所詮成金であり、小童にまで馬鹿にされてる始末。
タンクレディだってかなり上から目線だしなあ。字幕はタメ語だったけど実際はどんなニュアンスでしゃべってんだろう。
「男爵令嬢ですよ!」と言っているところは確かにかなり滑稽なシーン。
それでも言わずにはいられない気持ちっていうのもなんだかよくわかる気がして、それは私が庶民だからなんかなあとか思うのでした。


寝つつ観る気がしてたけど、案外しっかり観ることが出来ました。
基本的な感想は1年前とあまり変わっていませんが快い空気に身を任せたり、ちょっとしたところに気付けたりだとかで楽しかったです。
また何年かしたら観たいな。

テーマ : ヨーロッパ映画 - ジャンル : 映画

その他ヨーロッパ映画 | Comment(0) | Trackback(0) | Top ▲

 | Blog Top |  Next»»

I n f o

映画とか本とかについての
つらつらおぼえがきブログです。
なにかひとこと(ツッコミ含)
いただけたらうれしいです。

時代物、欧州とか舞台なのが今のところ好み。
興味持ったらなんでもこいですが
わりと少女趣味な気がします。

のぞみ: ペーペー/怠慢/逃避癖

Calendar

06 | 2008/07 | 08
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

Recent Entries + Comments

Categories

  • Movie
    ├ Index (全107作品)
    ├ アメリカ映画 (39)
    ├ 邦画 (31)
    ├ イギリス映画 (14)
    ├ フランス映画 (11)
    ├ その他ヨーロッパ (10)
    ├ 中国・香港映画 (5)
    ├ カナダ映画 (1)
    └ イラン映画 (1)
  • Book
    ├ Index (全62作品)
    ├ 日本文学 (9)
    ├ アメリカ文学 (6)
    ├ イギリス文学 (9)
    ├ その他ヨーロッパ (6)
    ├ ロシア文学 (5)
    └ 漫画 (27)
  • アメリカ映画 (39)
  • 邦画 (31)
  • イギリス映画 (14)
  • フランス映画 (11)
  • その他ヨーロッパ映画 (10)
  • 中国・香港映画 (5)
  • カナダ映画 (1)
  • イラン映画 (1)
  • 日本文学 (9)
  • アメリカ文学 (6)
  • イギリス文学 (9)
  • その他ヨーロッパ文学 (6)
  • ロシア文学 (5)
  • 漫画 (27)
  • Exhibition (21)
  • Music (8)
  • Act (3)
  • Trip (11)
  • Note (17)
  • BlogPet (19)
  • Index (2)

BlogPet

Recent Trackbacks

  • 06/17  黄昏ミニヨン想録堂
  • 06/15  cinema!cinema!〜ミーハー映画・DVDレビュー
  • 06/12  Watch IT!
  • 06/12  気になるワードを詳しく検索!
  • 06/12  映画、言いたい放題!

Bookmarks

  • ぱらのいあ / ミチヲさん
  • 気まぐれ映画日記 / リカさん

  • Private

Search


RSS

  • 最新記事のRSS
  • 最新コメントのRSS
  • 最新トラックバックのRSS

copyright © lair all rights reserved.

template designed by *Essence. material by web material *Essence.
ホームページ アフィリエイト レンタルサーバー 1GB!FC2ブログ(blog)